第7章 このリセットは強くある為に
ゆっくりと茶碗を置きその茶碗に箸をかた、と置いた。
悟は親指を出しサムズアップ、そしてウインクをする。
「任せなさーい!この呪術界の天才五条悟君がフォローしてあげる。
領域展開の際は僕も巻き込みな。ヤバい時とか僕の領域展開で上書きして脱出すればご先祖達もキミには危害も与えられないでしょ?」
危害…?
そういえば私の領域展開はこれまでの春日の人達が集まる空間であると書かれていた。それはきっと私の母も含まれている、春日の一族が集まる場所。
…で、なんで危害の話がでるのやら。
『私、危害与えられる事される系?』
「さあね。でも、キミは隠されてきたとはいえ一族としての覚醒が遅すぎた。一族を大事に思う人達の中にはキミにブチ切れる人も居るんじゃないの?」
そうか。私の意思とは反対に最初の人達の呪いや祟りは強い。
それを考えて私は食事の後に一度、書物を見直そうと心に決めた。