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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第7章 このリセットは強くある為に


痛む腹部の奥からできるならば全部出て欲しいとは思うけれど。
…まだ私は可能ならば学生でいたいし。
背に腹は代えられないので下着を私は履いた。シャワー行こうが行かないだろうがノーパンは心地が悪い。
悟は互いの服を仕分けて、私のブラジャーの端を握りしめている。

「えー?せっかくだからそのままで良くなーい?男の子産んじゃえば良いんだしー?生まれたら悟の子供だからサトシとか付けちゃおうぜ!もちろん女の子でも歓迎だけど!」
『そのトレーナーみたいな名前のノリを続けるな』
「じゃあ勝」
『まさる…?何、サッカーでもさせたいの?』

そう言いながらさも当然のように握りしめていた私のブラを悟が着けようとしてる。だからギャルみたいな喋り方してんのか。

『おい、やめろ。私の下着を着けようととするな。それに私学歴が欲しい中でデキちゃうのは困るし、子供デキたら悟どうすんの?悟、現当主じゃん』

それこそ、私捨てられるのではないか、と心のどこかで不安があった。妊娠したら別の人に行ってしまうかも…本命とか。書物で初代の鎹は妾の子だったと読んだから余計に。
けれども私の心配とは違い、悟はきょとんとした顔で私の疑問に答えてくれた。

「え?できちゃったら?結婚するでしょ、何言ってんの?昨日もちょっと責任取るって言ったけれどさー……僕28歳よ?だいぶ酸いも甘いも噛み分けてきたしそろそろ家庭持てって回りもうるさくなってきたしキミで身を固めるけど?」

カチャ、と小さな音を立ててホックが付けられる。悟は私のブラジャーを装着した。ちなみに下半身はボクサータイプのパンツ。
流石にぷっつんいきそうだ。けれども悟の言葉にも困惑して、思考がぐちゃぐちゃになる。情報量が多い、脳みそ内で色々と完結しない。

『えーーー…っと?』
「はははっ…そこまで困惑する?」
『まずブラ外して返して。着替えるのが先だから、思考が今色々と追いついてない』

嫌そうにぶーぶー、とブラを外す悟。なんでそんなに嫌そうなんだよ…。投げられたブラを受け取った。それをようやく身に着けていく。

上半身から剥ぎ取られ…いや、持ち主に返却してパンツだけになった悟は、今日着る服を畳を這って手に取る私の側にしゃがみこんだ。まだ下着にインナーを一枚着た状態の私だけれど、畳に座って悟をじっと見る。
悟は私を覗き込んで優しく笑った。
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