第6章 "愛"も止まらない!
素肌と素肌がぶつかって小さなぱちん、という乾いた音を聴く。
悟のこの追い詰めるような腰使いがどんどん加速してきていた。私も呼吸が荒くなっているけれど悟も荒い。
『そうゆっ、トコ…だぞ!ひゃあっん!?』
「ははっ!……イイトコ、みっけ。じゃあいっぱい気持ちよくなってイッてよ、ハルカ…っ」
胸を楽しむ様に掴みながらの私の中を行き来するストローク。胸から脇腹に持ち替えて私を揺するように激しく腰を打ち付ける。
卑猥なぐちゅぐちゅ音だけじゃなくて互いの肌がぶつかって、部屋にパンパンと響く乾いた音も追加された。
『あ、あっ…!やっ…、んんっぁっ…っ!』
「ははっ…!はぁっ、…ハルカ、すっごい喘ぐじゃん…っ!最高に盛り上がっちゃうっ!んっ…、」
"イイトコ"を見付けた悟ははしゃぐように笑みを浮かべている。その場所を何度も執拗に突かれ続けていくとじわじわ昂ぶるものが最高潮に達してきた。欲しがるように繋がった奥…子宮が疼く。
気持ちよくて、大好きな悟が今私の中に入ってて……この昂ぶりが瞬間的に幸福へと持ち上げられるほどの快感。生まれて初めて味わう強い快感。
脳がこの性行為に支配され、私は悟にもっと高みにと連れて行って欲しくて彼の腰に両足を絡めていた。
気付いた時には互いの下半身がぴったりと密着して、私は奥を突かれた瞬間に遂にその快楽の頂に上り詰めてしまった。
「イけよ、ハルカ…っ、ホラ!」
『あっ…!だ、だめぇっ…んっ……ひぅっ、やっ…ぁあぁ~っ!』
自分の身体なのに全く言うことを利かせられない。
きゅううん、と下腹部が欲しがるままに、中に入っている悟をビクビクと締め付けてしまった。
強烈な緊張からの開放。"気持ち良い"なんて言葉で片付けられない感覚。ビク、ビクン…と不思議な律動で下腹部が痙攣すると、悟は堪えるような表情で私の奥を数回突いて吐息を長く吐いた。
「ぐぁっ…!フッ…、僕もイクよっハルカ…っ!あっ、」
そして私の中で私とは違う律動。脈。上下に跳ねる悟のペニス。
同じく解き放たれたんだろう、ふぅ、と悟はため息を吐いてくすりと笑った。