第6章 "愛"も止まらない!
「……ん、もしかしてハルカ、ちょっと失礼」
『…あっ!や、やだぁ悟なにしてんのっ!だっ、だめえ!』
指先が私の下腹部を手探りで触れる。その手を拒否しようと手探りで私も湯船を追ったので、ザバザバとお湯が騒がしく、入浴剤の香りが立つ。
悟は少ししてははっ、と笑った。
「何、大丈夫だって入って無いから!外側だけ!」
『や、やだぁ…っ!』
足と足の付け根、悟は手探りで何度か指を這わせてる。場所によってはかくん、と脚が怯えるようなその場所を前後させていく指。
確信をしてるようなその強い眼差しから私は目を反らした。恥ずかしい…!
触れてた指は離れて、また胸に触れる。湯船から出ていた分体は冷えていて、悟の手が熱く感じて。その温かさか優しく触れるからか気持ち良い。
「胸だけでイッちゃうなんて。ハルカはえっちだね!
アソコもお風呂の中だってのにぬるぬるしてるし。そんなに僕が欲しいの?」
『ちがっ!そういうつもりじゃないし、私はただ…』
バシャ、と私が身振り手振りで言い訳をしようとした所で悟は口元に人差し指を着けながら笑っている。小生意気な悪戯少年みたいだ。
「──でも、今夜はどんだけねだられようともオマエを抱いてあげなーい!
…ねえ、今度の休みにさあ、ハルカ……」
私は、ザバァ、と膝立ちになった悟にキスをされた後、私の耳元で囁かれる言葉に息を飲んだ。
──"オマエを抱きたいんだけれど"
くらくらとするほどにとろけそうで、膝立ちしていた私は腰が砕けたみたいに悟に抱きとめられて。
腹部に"なにか"が当たって、気まずい雰囲気になりながらも私達は私が先に上がれるようになるまで、そしてその後悟が"抜く"という作業を終えるまでの長風呂をすることになった。