第6章 "愛"も止まらない!
悟の指先が、両親指が私の乳首部分を執拗にくにくにと優しく押しつぶす。
自身では体を洗う時や、ブラジャーを着用する際に触れる胸。そんな刺激なんて初めてで。
「どう?ちょっと気持ち良くなってきてる?」
親指だけだったのが、人差し指も加わってつまみ上げて刺激を与えてる。
こんなに私、敏感だったっけ?と言うほどに与えられる刺激に身体を委ねた。
『きもち、かも……?』
「そう、じゃあもっと気持ちよくさせちゃお!」
『えっ、今のよりも…?』
今でも頭がとろんとする程にイイのに悟はこれ以上を教えてくれるって言ってる。
少し尻込みしたくなるけれど、もっと気持ちよくなりたい身体。頭の片隅じゃいつもみたいに駄目だと拒否してるのに、与えられたものを欲しくなってきてる。口から拒絶も待機も悟に掛ける言葉は出なかった。
だからこそ悟はもっと良くしようと…。
次の展開なんてその動きを見れば分かる。みるみる恥ずかしく感じてしまいながら、赤ん坊の様に吸い付く悟の頭を一度撫でた後、私は自分の口元を両手で覆った。
ちゅっ、ちゅ、ちゅうっ…。
音を時折立てて吸われて。
今までそんならしい声なんて自分でも聞いたこと、無かった。
『やっ……んっ、』
顔を上げた悟は片方の乳首を指先でいじめ抜きながら、ニヤリと笑った。
「キミ…すっごい感じてるじゃん。気持ちいいんだね~…良かった。けど、まだ終わらせるつもりないからさ。もっとそうやっていい声出しててよ?
僕としては僕を入れて欲しいって強請るまで続けるから」
『え、これずっと……?』
満面の笑みでうん!と頷くとまたも吸い付く。
もう、こんなの…してるようなものじゃん…っ!と私は呼吸を荒げて時折声を漏らしていたのだけれど。
じわじわと昂ぶるのは、刺激される胸じゃなくて少ししたの下腹部。きゅう、と訴えかけるような感覚。こんな急激な反応にわけが分からなくなってきた…。
『……あっ、…はぁ、あっ!んんっ、』
生まれてから初めての反応に戸惑った。下腹部が脈打つ様な動きをしてるから。