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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第6章 "愛"も止まらない!


おっかなびっくりという感じで悟は両手で私に触れた。大きな手で、同じ湯船に居たのに手が温かい。
初めて触れられて少しびっくりしたけれど、持ち上げるように撫でてたぷん、と離して。悟は感触を楽しむように触れている。

「うん、柔らかいねー…ずっと前、手の平で揉んだ時、服のない状態ならボリュームが凄いんだろうなって思ってたんだよね!」
『やっぱ過去のあの時揉んでたんかい』

キン肉バスター掛けられそうな危機に陥ったから記憶に残っていた。あの時の真顔はそういう事かよ。
むにむにと触れる悟は触りながら私の顔を覗くように見上げる。

「ハルカー、胸だけで気分を良くさせても良いかな?」
『……はぁ?』

不安になる質問に悟は口元に弧を描く。少し頬を赤く染めて。

「そのまんま。セックスまでしなくってもハルカの気分をその気にさせるだけ。良いでしょ?予行練習って事で。」
『……不安だ……けど、』

両手で悟は愉快そうに"寄せてー上げてー"とスクイーズで遊ぶ子供の様に、無邪気に持ち上げている。私はそんな悟の頭を一度そっと撫でた。濡れた犬みたいな毛並みがちょっとかわいい。
──怖くない、はず。好きな人だしきっと……。ちょっとだけ笑みを浮かべた。

『うん、良いよ』
「ん、じゃあさせてもらうね。もしもキミが僕をいくら欲しくなっても今日はしないからね?」
『???』

触る手を離すと、持ち上げられてた胸が一度揺れる。悟は両手を軽く上げてべぇ、と舌を出した。

「その場の雰囲気で許可しちゃ、キミの正常な判断に戻った時に後悔するんじゃないのー?って僕は言いたいんだけれど」
『……へー、そういう所考えてくれるの、優しいんだね、悟』
「そうさ、僕はそういう所まで気を配れるナイスガイだからね~…」
『自分で言わなければねっ!』
「あ゙あん?」

そうふざけあって、悟はその手を私の胸に鷲掴んでいく。
ふにふにと揉んで少しずつ場所を変えて。手持ち部沙汰な私は悟の頭を優しく撫でる。長髪部分と短髪部分の2つを楽しめる触り心地がなんとも堪らないし。
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