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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第6章 "愛"も止まらない!


「僕、キミをお風呂で性的な目で見ちゃったし今夜は一人で寝なよ。大丈夫!おばけは連れ帰っても攻撃は多分しないよ、多分、多分、たぶたたたたたたたたぶ、」
『やっ、やめて!怖い事言わないでっ私をひとりにしないで!』

怖がらせようとしてくるので、自身を乾かすドライヤーを切り、悟の服を(胸ぐらと言っても良い)掴んで揺すった。
しかもこいつわざと壊れたフリとかしてるし!がくがくと揺すれば悟はいつものように笑った。

「ぷっ…、そこまで怖がらなくってもさ!はっはっは!おばけよりもおっかない、呪霊を祓うキミが何言ってんのって話!そもそもおばけっていうか怨霊の類でしょ?
それで……僕と一緒に寝て欲しいって事だよね、ハルカ?」

あのひたひたとも音を立てない様子を思い浮かべる。あれは物理が効かないやつだ。呪いや呪霊はこう…シルフスコープ的なものが働いてるから見えるし当たる。でもあれは……。
私は首を縦に振った。悟はそんな私を見て愉快そうだ。こっちはちっとも楽しくないんですけれど。

「じゃあこの体勢だし…ハルカからキスしてくれたら一緒に寝るよ。なら良いでしょ?キミは怖くない!僕は最高の睡眠が取れる!もちろん、アダルティータイムにはならないし……
あっ、希望するなら朝までたっぷり愛してあげるよ?」

『しないゆーてるやろがい!…じゃなくて、その、私からキスすれば良いんだね?』

頷くその態度での返事を見て服を掴む手を悟の両肩に着く。
あぐらをかいて座る悟。私は床に両膝を着いている。
どきどきとしながら、目を瞑れよと文句を言いたいのを堪え、私は瞳を閉じてそっと悟の唇に触れるキスをする。
リップ音すら無い、触れるだけ。柔らかくて温かい唇と触れ合う。少しだけ互いの濡れた口内が触れた。
ささっと何も無かったように離れると悟は左手の甲を口元に当てている。

『……なに、人のキスで笑ってんの?』
「笑ってないさ、ちょっと照れてんだよ。なんでこうも、さ…ハルカが可愛くって」
『ええ~?ホントでござる、か……?』

ふざけてるんでしょ、と覗くとほんのり赤くなっている顔。
これは珍しいというかかなり余裕の無い顔っていうか。私はそんな彼の顔を指差した。
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