第5章 "好き"が止まらない!
ん、それはごもっともデス。今の私は制服を着ていた。新品なのに戦闘で所々解れたりしているけれど、学生らしさを纏っている。着替えなんて今は無いし。
『ちぇっ、部屋で飲み直そ』
「昨日もお酒飲んでるんだから肝臓休ませなさい」
即答だったのでゴネるにゴネられない。私服だったら飲めたのかなー。
スタッフが来て、注文して。宝石箱の様なちらし寿司が皆の前に揃った所で歓迎会が始まった。
「えー、では今回はハルカが無事編入したって事でね、東京都立呪術高等専門学校一年ズ、3人に新たに加わるクラスメイト歓迎会を始めようと思います!
3人は一回立ち食いステーキで親睦会開いてるけどさ、今回はハルカが入ってますので、皆さんテンションぶち上げて仲良くしてね!」
「イエーイ!」
『はいー宜しくですー』
テンションぶち上がりの悟と虎杖。
私はちょっと頭を下げる。その際に視界に入る私の髪は、いつもは亜麻色であったのに白くなって見えた。
呪霊と戦ってる時、私から触れる事や相手に掴まれる事があったから、直接的に式髪を消費したらしい。けれど触れたって割に立ちくらみとかそういうのは無くて、お腹すいたなーくらいのダメージだ。つまりは…強くなってるって事だな…?と自身の髪を指先で遊ばせながらフンス、と鼻息を荒げた。
悟はわざとらしく咳払いをする。
「じゃあ改めて…僕が皆の説明しとくかなー」
「先生、私が最初になる紹介からね、前回伏黒か虎杖ばっかだったじゃない」
……と、釘崎の希望により釘崎からの紹介となる。
名前と少し過ごしたくらいしか知らない3人だからなぁ、と紹介を待っていると。
「あーはい、分かった分かった。盛岡に出るまで4時間も掛かる田舎町から上京したカントリー娘!釘崎野薔薇!相棒は金槌と五寸釘でーす」
「この前と一緒ー!多分全く一緒なんですけれどっ!?」
卓上から少し身を乗り出し、悟が見える位置から文句を言う釘崎。悟は手を伏黒にと向けた。