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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第5章 "好き"が止まらない!


これから先にハルカが術師になったとしたら、たくさんの術師・非術師が救われて、救う程に彼女自身が生きる為に呪いを祓わないといけない。校舎から出てくるハルカは一体何色になっているんだろうね。

「ねぇ、二階に火が上がってない?」

野薔薇が指を指すのはハルカが居るであろう場所。
オレンジ色を揺らめかせ呪いのシルエットが見える。燃えるそのシルエットは小さくなっていくのはハルカに祓われている姿。

「あれハルカの呪力。怪我とか呪いとか直接吸って触れたり攻撃すると呪いは焼けてるんだよ」
「へー…火事とか平気なの?」

興味津々に見上げてる悠仁。
術師としてのスタイルは人それぞれではあるけれど、基本高専ではハルカは回復と体術のみを出していた。この廃校に入る時も少し驚いていたけれど、あまり戦闘力は期待出来ない代わりに自由は効く。僕も脚立を出した時は驚いたけれど。

「焼くものは呪いだけだから大丈夫だよ、ここに入る時にハシゴ…君たち触ったでしょ」
「へぇー…」

悠仁が納得して聞いてる。
あれは呪いや呪霊には確かに効くけれど、あのタイプは人は焼かない。つまりは呪詛師には通用しないと思われる。
……まず、慣れない内は呪詛師に単独で出遭う可能性は低いとは思うけれど。

野薔薇や悠仁が二階の窓から見える明かりを心配して見上げてる。普通の火なら心配だけど、あれは呪力の炎…焼く物が違う。校舎全てが呪いで出来た物なら別だが。
虱潰しは外から見て分かる程に一筆書きの様に進んでいき、二階の中央を過ぎた辺りだ。

「さっきからあの辺、ずっと火が出ているな…」
「呪霊にでも遭遇したのかしら?それとも…みたらい自体に寄ってくるって言ってたから囲まれてるとか?」

春日ゆえに呪いを引き寄せ、囲まれてる可能性はあるけれどそこまでドンパチしないよな…。結構ピンチなのかもしれない。
炎の中に大きなシルエット。呪霊だ。
報告書通りなら相手は3級。ハルカも編入時で3級だ。
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