第40章 悔いのない人生を
腰を落としていけばいく程に悟の太ももにおしりが着いて、互いに見えない私の体内では、ぐり、と奥まで届いて挿入が止まる。
それを合図に彼の澄んだ瞳を見つめたら、その青い瞳は細められて、唇は弧を描いて。その唇にキスしたいな…、と私から悟へと唇を重ねた。
ゆっくりと離れたら、そのキスが起爆剤だったみたいに、まるで媚薬でも盛られたみたいな気持ちになる。
私が悟の頭を抱えるように抱きついていれば悟の手は胸を揉んで、先端を弄って…。座りながらにぐっ、ぐんっ、と彼自身で刺激を求め少し突き上げてくる。
『あっ…、やだ悟っ…も、動くの…っ?』
きもちい、久しぶりの避妊なしという事が少しだけ背徳感があってデキちゃったらどうしようって気持ちの中でより盛り上がる体。
何度も受け入れた彼の肉体。悟のペニスが私の気持ち良い場所を的確に攻め始めていた。そりゃあ何十年も同じパートナーなんだからお互いに体を知り尽くしてる、何度そこを攻められても感じてしまうのはいつだってそこに悟からの愛情があったから。
悟がクス、と小さく笑った。
「……っは、これ…一回で済ませられる?今回、気持ちいから…っ、ものすごーく盛り上がっちゃいそう…っ」
『下手に興奮しちゃ、私、午後出勤になっちゃうんだけど……?』
「ククッ…!知るかよ、仕事よりも僕とのえっちが優先に、決まってるだろっ!」
がぷ、と獣みたいに食らいつく唇。はむはむと唇を食みあって、舌が絡みながらに下半身、私の中では小刻みに中を擦り上げ、突く。
『……はぁっ…、あっ!』
「あー……やばぁ…っ」
離れた唇。ふっ…と微笑みあってもっとしたいって昂ぶる私の気持ち。私が腰をくねらせながら上下に腰を動かしてこちらから攻めれば悟は見上げながら小さく声を漏らしてる。
「んっ……、いいだろ、こっちば何日後に会えるとかそんな短期じゃない、長期任務なんだし。多少奥さんを独り占めして、愛し合うのも僕の出張の準備のひとつだもん。
うっ、あ…っ、そこイイかも、………文句言うやつ居たら言えよ?僕が電話で叱りつけてやるから…っ、」
『そういう所だぞ?パワハラ上司』
「んっ…、口ばっか動かさないで腰もっと動かせるだろ~?さっきんトコ、ザラザラしたトコで先っちょ攻めてよ…っ」