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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第40章 悔いのない人生を


……仕事に関しては想定外にめんどくさいものとか件数が多かったりすると悟はいっつもこんな子供みたいな態度取るんだよねえ……昔から変わらず。
私もこの家でのやることを済ませたしのんびりとこのまま高専に行って事務作業しに行くんだけど。このまま彼を放置したとすれば、私の携帯に悟はどうしたって確認の電話掛かってくるじゃんか。

私が聞いた事で顔を上げその青い瞳が私を向いてる。両腕をソファーの背もたれに掛け、某ハンバーガーチェーン店のベンチのおまけのピエロみたいな座り方になっとるわ…。

「……長期任務。出張だってさー」

『ふーん?私に連絡来なかったから悟は自分で足を用意してって感じ?』

ともに行動なら私に任務の詳細が降りてくるんだけど。それで義務教育中の子供達を五条家に連絡して、人をこっちに呼んで世話を任せたりさ。
私にその長期任務についての話が来なかったって事は悟だけの任務って事。珍しい事じゃない、特級呪術師の単独任務ってのは危険が付き物だし、ひとりで行動する事で動きやすかったりするだろうし。

だからといって「オマエも一緒に行こう」だなんて彼が私を連れて行くってわけがない。だって家にはまだまだ手のかかるちびっこが居るのだし……最悪、連れ出されながらも五条家とか知り合いに夕方までに家に来て下さいとか頼んで、子供たちを見てもらうって手段もあるけれど。

悟はフグのようにぷっくりと膨らませた頬の空気をぷひゅ、と抜き不機嫌な表情のままで頷いた。

「うん、そー。超っ行きたくねえ~……」
『こら、より好みしないの。仕事は仕事でしょ、頑張って頂かないと呪術界を引っ張る悟を目指す若い芽は育たないぞ~?』

わしわしと彼の頭を撫で回すも抵抗はなく。ぶくすれたまま私を見ている、その青い瞳。

「だって長期任務中、僕の愛妻や子供達と離れ離れよ?耐え難き苦痛じゃん、僕、何か悪いことした~?」
『はいはい、いつも通り写真送るから~…』
「やー!そういう事じゃないのっ!奥さんとハグもキスも出来ないじゃん!物理的愛情不足~!」
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