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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第40章 悔いのない人生を


389.激裏

「………」

子供達の中にはまだ義務教育の子も居るので、寮ではなく家にて朝の家事をしている中。ぶっすー……って言葉が似合うくらいに口を尖らせ、不機嫌な表情でソファーに座る旦那様を視界の端に見える。
さっきの伊地知からだろう連絡が来てから、こんな風に明らかに悟のご機嫌が斜め。大体この態度の時って任務が入った時なんだけど、いつもよりもマシマシなんだよね。当社比五割不機嫌増量中……ってか~?

家を建てたは良いけれど、七人の子供のうち二人は呪術師としての道を行くために高専の寮へ。来年はまたひとり高専に行くから子供の成長って早いなーって思う。一番下の子、鎹もついこないだまで赤ちゃんだったような気がするのに、自分の足で立って、歩いてたくさんお喋りして。たくさん食べて元気に成長しちゃってさ!いつの間にかランドセル背負ってんだもん。

その末の子レベル…いや、それ以下な態度をする、御歳四十六となる一家の大黒柱が通常運転ならべらべら勝手に口が動くってのに不気味なくらいに無言でその電話についての文句すら言わず。
呪術界の最強と呼ばれる、五条悟はわざと頬を膨らませてソファーに凭れていた。

……いい加減その不機嫌の原因について触れてあげなきゃ、今度は泣き始めちゃいそうだな。そろそろ構ってあげるか~…。

『このまま放置しても良いけど。いつもよりも重症な所緊急事態とか重要案件と見た…悟、どったの~?』

五人の子供たちも元気よく学校に行った事だし、食器を洗い終えた私は濡れた手を拭いて悟の居るソファーの元へ。
彼の近くには空っぽの洗濯カゴが。天気の良い外を見れば悟が洗濯物を干し終えていて、暖かい日差しとそよ風を受けてひらひらと娘のスカートが揺れていた。
家の仕事は喜んで分担するし、子供達の勉強で分からない所は悟が教師らしく勉強も教えてあげてるし。世間一般的に良い夫という分類に入ると思うんだけど(四十過ぎても顔はいいし…)うちの最強にも欠点ってのがある。
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