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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第39章 七つの鎹


「……ん?微妙な反応ね?どんな"ご褒美"プレゼントしたの?」
『えっ…以前悟が背骨沿いの痛みは使えるんじゃない?って言ってたやつだけど……』
「それ仲間内でやる罰ゲームレベルじゃーん、もっと痛めつけてやりなよ、回鍋肉みたいにさ~…」

回鍋肉かよ。どういう例えだ…とこっちが首を傾げたくなるわ。
二人から悟をジトー…と見つめる。意味分かんない例えをするな、と思ったけれどピンと遅れて言いたいことが理解出来た。

『炒めると痛めるを混ぜるな…って上手いこと言ったねー…?回鍋肉ってそういう事かよ。珍しく意味のある事言ってるけどさ…拷問を中華料理にすな……、』

ふたりに触れながらに今度はちゃんとしたの流し込もう、と両手の指を小指からぽん、ぽん、と千切れさせていく。牢屋の床には指と血液が落ち、そこからは黙っていた男ふたりの耳をつんざくような悲鳴が「ぎゃあああ!」と上がった。
小指の次は薬指、薬指の次は中指。肩から私の手を離そうと体を激しく左右に動かし身悶え、藻掻いても指の切断は続け、遂に親指まで切り離して。

背もたれ付きの椅子の背後、床には新鮮な切断されたばかりの指と鮮血が撒き散らかされてる。
手のひらだけ残る、指のあった場所の切断面からおびただしい血液が垂れ流されていた。

『ふー……指、ぜーんぶ無くなったね~?どう?ドラえもんになった気分は?』

「い゙っ、ぐぐぐ、ぅ……っ!いでえよぉ…っ」
「あ、あぎぎっ、く、ううっ!」

痛みに表情を歪ませる中で、痛みをただ訴えるだけの男たち。次はどうしようかと、考えて両膝から下をそれぞれ片方ずつ切り離そう、と"罰祟り"を流し込めば、痛みに呻き声ややけに甲高い悲痛な叫び声を上げて椅子ごとがたん、と身体を揺すった。
縛り付ける人間と違い、切り離される事のない四足の椅子の下は真っ赤に染まってる。

『まだ死なないだろうし、もう少し痛めつけて上げようか?それとも正直に話していく?私としては次にアイアン・メイデンで全身穴だらけになっても死ななかった負傷を流し込むつもりなんだけど?』

僅かな沈黙でそれを想像したんでしょ。

「やめろっ、話す、正直に話しますから!」
「おい、オマエ…っ」
「せめて俺だけは!話すから…、話すからぁ!」
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