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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第5章 "好き"が止まらない!


ガッガッ…、とドアの方が壊れそうな引く力と押す力。その均衡は破れスパンッ、と開けられたドア。悟の腕が伸び、私はむんずと袖を掴まれて室内に引っ張られてしまった。
ドアもきっちりしめて任務完了!とサムズアップするそのニヤケ顔にイラつく。これで勝ったと思うなよ…!
私はあ゙あん?と睨みながら一人拳を握った。

そんな私達を見て、家入は面倒臭そうにため息を吐く。家入も悟に振り回されているから仕方がない。

「来てしまったものは仕方ない、ハルカ、仕事だ仕事授業も抜け出してるだろ?」
「わーい」
『健やかキッズかよ自分で治せば良いのに……で、負傷した場所ってどこ?』

ぱっと見て健康体そのものの悟は親指で胸を指している。トン、と。
私は家入を見て(眉を寄せている)その後に悟を見て首を傾げた。もう、"?"と、脳内にクエスチョンマークが溢れてる。

「ここ。こーこ!こ↑こ↓」

何度も親指でトントンと胸を指す悟。
またふざけているんだろうか?私は呆れてため息を吐いた。

『……ああ、ウン良い精神科紹介するね、中学の友達が行ってたらしいんだけれど、飲み薬は依存性あるらしいからあまり頼らないようにね』
「ああんっ!心じゃないわよ!」

やっぱりふざけていたんだろうな、オカマ口調になってるし。
怪我は治せてもカウンセラーって訳じゃないからただのお話でなんとかなるもんじゃない。健康ならば椅子から立ち上がって回れ右かつドアへと進んでいって欲しいものだ、と次に心以外の見えないものをあげた。

『えっもしかして性格の事言ってた?治んないでしょ、来世にご期待下さいねっ!神様に祈っておきなよ』
「治んないの知ってるわよっ!んもう!」

なぜオカマ口調なんだ、と考えながら敢えて突っ込まずに家入へと向いた。

『家入さん、この人治せますか?』

辛辣な表情で肩を落とす家入。
その表情と態度は良い結果をもたらす事はなく。

「精神面も性格も私には無理だな」
『……だそうです、お大事に』

「ハルカ!硝子!いや、マジなんだって!ほら、ほらほら脱ぐからさ~…」
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