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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第39章 七つの鎹


「新たに覚えさせずとも以前覚えさせたもので充分でしょう?爪や指以外に串刺しも粘膜部分からの負傷も、重しによるダメージも完璧に覚えていますよ。
……流石に蒸し焼きは一度閉じ込めた所を開けて覚えさせるってのは当然間に合うワケがなかったので覚えられませんでしたけど。前回の最後に取り乱してしまった、焚べた炎の中の罪人の治療も済ませてます。

これ以上、私の妻に何を求めているんですか?私の……、五条ハルカを歩く拷問器具にでもするおつもりで?」

何度かに分けて八種類の器具を使ってる。コイツらのひとりの声がうきうきしてたファラリスの雄牛は拷問器具を開けるまで生きてる事を想定してない作りで、もはや死刑執行用の器具。惨たらしい死を彼女に見せてめちゃくちゃ引いて、後ほど僕に抱きついて泣かしちゃっただけ(ごめん、ちょっとその時は僕を頼ってくれたって事で嬉しかったけど!)

だから拷問のバリエーションは豊富ってワケ。
何年も使うならまだしも拷問をするのにハルカに頼みたいという話はそう依頼されず、来ても今回みたいな拷問方法を覚えさせないか?という実験みたいなもの……。
覚えた負傷や痛みを移すにもデメリットがあるからね。依頼が来ても「出来る限り爪や指くらいにしときな」とハルカにアドバイスはしてるけど。
ただ一度だけ口をなかなか割らずハルカを馬鹿にした女にハルカの独断の判断で、座面と背面に棘のある椅子に座らせた者の負傷を与えていた事があった。その一回で痛みに藻掻き、ある程度呻いた後にすぐに自身がやった事についてをゲロってたけど……。

障子の影がもぞもぞと動く。

「せっかくだ、あらゆる負傷と痛みを覚えさせてしまえば、死に際と生を与える最強……いや最凶の拷問官になる」
「最強と謳われる五条悟の妻も同じ称号で良いだろう?」
「せっかく見つかった春日の一族、それも回復とは正反対の術式を上手く使わねば……勿体ないじゃないか。ほれ、何年か前に自白に強い者を探してはいなかったか?」

「………」
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