第39章 七つの鎹
かぷ、と軽く歯を当てながらずる…、と抜けてく下半身に深く打ち込まれた杭。再度挿し込まれて顔を上げた悟はケモノの様にギラついた瞳で笑ってる。
『さ、とる…っ』
「……はっ!無理、今日、ちょっと止まんない、かも…っ、あっ」
『やっ……ぁっ、』
ずちゅ…っ、ぐちゅ、と音を立てながら腰を引いては私の中へと突き刺すように互いの下半身叩きつけるようなストローク。
腰を掴んで揺するような速さをどうして腰だけ振って出来るんだ…?と疑問が浮かぶも速攻私の中の弱点を攻め立てて勝ち誇ったような笑みで見下ろしている彼…。
じわじわと感じ始める身体はもう、既に悟の虜。優しくなんてしなくて良いから、もっと激しくて満たされる事をしたい…っ!
『やぁっ…ん、さとるぅ…っ!はぁ…っぁ!ひぅ、んんっ…!あっ、』
「っふ…!かわいい、ね?ハルカ…っ!きもちいからそんなにイイ声で鳴いちゃうワケぇ…?んっ…、イキそ?中、僕にトントンされて僕を手放したくないってきゅんきゅんしてるけど?」
たんっ、たんっ、と肌が叩きつけられて奥を突く度にきゅんと疼くような気持ち良さを知ってるのに、快感に慣れてマンネリが来ない。
その奥からじわじわと感じる感覚の中で、頭が馬鹿になるくらいになにも考えられなくなるのを何度も体験してる。その達する寸前から逃げようとする腰を絶対に逃さないと追い詰めてくる彼の腰が前後に素早く、中を掻き出すような執拗に攻める動きで、悟は宣言通り止まらなかった。
──やばい、こんなに気持ち良い事を続けたら頭がイカれちゃう……っ!
『やだっ、ああっ、んぁっ!?さとるイッちゃう…!だめぇ…っ!イッちゃうからぁ!止めて、あっ!』
「だーめ、止めない!
……ほら、イクならさっさとイけよ、ハルカ、きもちいのから逃げちゃ…っ、もったいないだろっ!?」
息を止め、感じるままに腰を反らせるとそれを中から押さえつけるようにぐぐぐ…っと差し込んだ悟。その硬く太いものを咥えこんだままに我慢を解き放てば、急ぐようにびくびくと彼を果てるように何度も急かすように締め付けて……。
深海に潜ったみたいな酸欠の頭で喘ぐような呼吸をすれば、中を更にぐりぐりと押し付けて遅れて悟が達する。上下に跳ねるようにどぷっ、と何度も、たくさんの精液を私の奥で吐き出して……。