第5章 "好き"が止まらない!
「あ、それね。ハルカ昨日合コンだったんだよ」
「合コン…だと…?」
ギャンッ、と更にギラつく視線。全く、五条先生は美味しい餌を撒いてくれたようで。
釘崎は合コンという、その言葉の続きを話し始める悟に振り返った。悟はもうそんな釘崎の様子を見て楽しくてしょうがないみたいで。
「参加してる男がさー危ない奴でさ!ちゃっかり着飾って合コンに参加中のハルカを僕が掠め取っちゃった☆
なんやかんやあったけれど、僕達やり直す事にしたから。皆には心配かけたね!それじゃあチャイムもなったし僕、職員室戻るねー!」
言うだけ言ってさっさと逃げていく悟。
手を伸ばすもあはははは、と速歩きで消えてしまった。
残された4人。突き刺さる視線は3つ。ギギギギ…と音のなりそうな勢いで振り返ると、言わずもがな。
『あの……放課後で良』
「良かないねぇ?」
『……はいぃ…』
どっちがヤンキー設定でしたっけ。
威圧感に飲まれながら私は少しずつ話していく事になってしまった…。