第38章 芽吹くもの、芽吹かぬもの
『さと、るっ!わたしもぉ…、あっ…!イッ……!イッちゃっあ……ひゃ、ああっ、ん』
ひとりだけすぐにイッちゃうのは我慢の出来ないやつだと笑われないように必死にイかないように頑張っても。
逃げることすら出来ない体位で(暴れて落下したら危ないのもあるし)ズコズコと集中攻撃するのは、悟にはそこが私のイイ所だとバレバレだから……。
「あはっ、もう限界なワケェ?耐久性のないえっちな身体だねえ…っ!もう、きもち良さそうなえっちな顔しちゃって…ッ!我慢なんて、すんなよ…っ?」
笑いながら、グチグチと繋ぎ目からの音を立て、運動量の多い行為で悟の呼吸は乱れてる。高揚して色付く頬と滲み始めた汗……。
『あっ、ひゃ、ああっ…!』
がっしりとお尻の肉を掴んで、悟はより激しく獣のように腰を振った。
「んっ…いいよ、イキなよ…っ!ハルカ、僕ので突かれて、イけっ…!」
じわ、とする快感が増して少しでも耐えようと我慢していても、大好きな人に支えられ、気持ちよさを必死に堪えながら私の中を突いてるって事。嬉しくて我慢も限界で……。
もうダメ、と耐えることを辞めれば一気に押し寄せる快楽の波。
『やあっ、あああっ……!』
びくびくびくっ!と中で上下に小刻みに動くものを捉えようと間隔をつけて悟を締め付ければ、彼は呻きながらより激しく求めるままに動いてた。
『悟、だめ、イッてる、イッてるからあぁっ!とめて、やああっ…ん!』
イッてるってのに更に激しくきもちい所を虐めるのを止めない。ぎゅうぎゅう締めながらも、頭がおかしくなりそうな気持ちよさに、許しを請うように彼を見て首を横に振った。これ以上きもちよくなったら駄目になる…っ!
にこ、と一瞬笑ったその表情にときめきながらも、更なる果てに堪えきれずに繋がる所がじわ、と熱くなった。
ぽたぽたと下に落ちていく音。それでも激しく突き上げる悟は呼吸を荒げて、サディストを彷彿させる悪戯な笑みを浮かべていた。
「ククッ、きもちいから潮吹いちゃったの…?かーわいっ!じゃ、僕も…っ、イこっかな~!くっ……、ぅ」
ぐんっ!と奥に凶器が突き立てられるように、摩擦力が増した接合部分はしっかりと繋がって腰と背を悟側へと抱き寄せられて。
悟の肩に顎を乗せ、ぎゅっと悟に抱きつくと私の中にどくんどくんと流し込まれる脈を感じる。奥深くへと、彼の愛情が注ぎ込まれてる。