第38章 芽吹くもの、芽吹かぬもの
ベッドでぐちょぐちょに濡らされて私の頭の中が目の前の彼の事でいっぱい。
酸欠になるほどのキスに、胸だけでイキそうになるくらいに優しくも私の下半身を濡らしていく彼。
私の全てを知り尽くした悟は私の両膝を開き中央をじっくりと見て笑っていた。見られてる、その熱視線だけでも触れられてるみたいでずくずくとあそこの敏感な場所が疼いてる。
早く欲しい、と下腹部がきゅううん、と求めて祈りが通じたのか悟はにっこりと笑って私の身体を抱き寄せて起こした。
ベッドの端に座らせて硬く濡れた先端が貪欲なそこに触れる。
『…っ』
数度上下に擦って足が跳ねるくらいに感度の高い場所を苛めて楽しんでる彼。
「あはっ…!相変わらずイイ感度~……」
『~~っ、もお、焦らさないで……っ!』
「クククッ、わーったよ。オマエの反応が面白いんだもん、ついつい意地悪したくなるの」
ぬる、と熱い先端が少し下にズレて欲しい場所へと潜り込む。
指で慣らされた一本道の奥へ奥へと彼の身体の一部がゆっくりと入ってきて、太ももを押さえていた手がスルスルと腰、ベッドシーツに触れるお尻へ滑らせると挿入したまま、私の身体を持ち上げる悟。
『……っ、ぁっ、』
ぎゅっと悟の首周りにしがみつくと笑って「落とさないって」と笑ってしっかりと支えてる。密着した下半身、食い込みそうなくらいに両側から彼の指が私の身体を支え、私の身体を…彼自身で腰を動かして。何度も小刻みに深く突き上げてる。
『あっ!はぁ、ああっあ、ん…っ』
「気持ちい…?ん、ふぅ…っ、僕すっげえきもちーんだけど…っ!
ねえ、もっと、奥…っ、突いても良いでしょ……っ?」
ズッ、ズッ、と揺さぶられて、悟に抱きつく暇すら与えないくらいに中を突き上げてる。
ホテルに来て、ベッドなんて使わずに立ったままに悟に抱き上げられて、短い間隔の激しいピストン。
その彼のペニスが私の中の子宮近くまで押し込まれては僅かに引き抜かれる往復で直ぐに私の頂点が見えてきた。