第5章 "好き"が止まらない!
「いつも通りぃ?……先っちょだけも駄目?」
『駄目に決まってるでしょうが!というかまずその展開で脱いでるの前提でしょ』
「ちぇっ、じゃあ僕お風呂に入って……あっ!ハルカ一緒にお風呂入ら」
『ない!』
きっぱりと断れば悟は私から離れて、"ケチンボ"と言い捨てて隣の巣に帰って行った。
それを横目に見て、私は掃除中の替えのシートに取り替え、髪の毛等が着いた使用済みのゴミを捨てて、モップを定位置に戻す。
私もさっさとお風呂入って、洗濯物のタイマー入れたら寝る準備とかしよう。
ああっと、忘れる所だった。視界には鞄。その前に鞄に入れたままの宿題の呪術についてのページを読もう。腰に手を当てて、ふと壁を見た。きっとお風呂の準備でもしてるんだろうけれど。
…諦めていた恋が叶って良かったなぁ。人生何が起こるか分からないなと言っていたのを思い出す。少し嬉しくて足取り軽く、着替えを取りに向かった。