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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第38章 芽吹くもの、芽吹かぬもの


いくらなんでも悟があらゆる分野では出来る男だとはいえ、セックスで男女を決めるだとかそこまで出来ないでしょ。にこにこと笑う悟は私の手をそっと掴み、互いの手のひらを合わせた後に指をゆっくりと絡ませて。ベッドに痛くない程度に押し付けてククッ!と笑ってる。

「今の時代は身体から細胞を取り出さなくてもえっちの専用の潤滑剤で多少はコントロール出来るさ、もっとも確率が上がるってだけだけど……でも、どうせいっぱい兄弟が増えるんだ、いちいちコントロールはしないよ。
あくまでも男の子であって欲しいのは僕の希望だけどね…?女の子でも愛情込めて育てますとも」

ギッ、とベッドのスプリングを鳴らし、腰を動かし始める悟。キシッ、キシッ、と少しベッドが煩く小刻みに鳴り始めた。
ゆっくりと確かめるように出入りを繰り返し、繋ぐ互いの手の中は汗ばんでた。

「──お喋りはここまでにしよう。ハルカとずっとこうしたかったんだ、痛かったら言って。そして気持ち良いなら我慢しないで声を出してよ……、前みたいにさ?」
『んっ…、』

下半身から得られる快感に飲み込まれる前に短く返事をすると悟は「いい子だね」と言って、少し速度を上げていく。

たくさんキスをして、身体にその痕跡を着け合って、叫ぶようなくらいに気持ちよすぎてホテルだから気にせずに声を出して…。

ベッドでする事も、背後からする事も、立ってする事も……。
我慢していたんだろう、その彼のしたかった事をこの時間に全てするなんて無理な事だった。何度も激しく抜き差しされても、僅かな痛みさえも気持ちよくて何度も奥に悟との間を繋ぐ、未来の子供になるかも知れないものをたっぷりと注がれて…──。

脚ががくがくするくらいになるまで愛し合った後に、シャワーを浴び、覚悟を決めてこの日は悟の任務の報告書をまとめる為にも残業をしなきゃいけない。
どうせ続きは夜にするんだ、今夜は息子の夜泣きで寝不足になるんじゃなくて、悟とのセックスのしすぎでの寝不足が確定してる。

……うん、お酒どころじゃないね。下手したらご飯やお風呂といった時間さえも「時間が惜しい!」ってえっちタイムに振り返られるかも。

寄り道で少し帰りの遅くなった事務所。
「残業なんてサボれば良いのに」なんていう悟の悪魔の囁きをデスクの後ろから何度も耳にしながら私は事務の残業をするはめとなった。
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