第38章 芽吹くもの、芽吹かぬもの
にこ、とイイ笑顔でその片手が腹部よりも下の場所へと肌を滑って指先が触れた。そこを挿れやすいようにと自然と隠す、体の構造を小さくくぱ、と鳴らして挿入の邪魔にならないようにしてる。
「ハルカのここ、いっぱい気持ち良く出来るように僕を詰め込んであげる」
少し余裕の無さそうな笑顔の悟から胸、腹筋と視線を移せば嫌でも視界に入る、主張した大きなモノ。先端が充血してビン、と出番を待つ反り立つモノを見せつけて、そのはちきれそうなペニスを指先で支えて腰を私へと近付けた彼。
直ぐに熱いものが身体に触れて、腰というよりも彼自身が支えながら上下にちゅぷっ、と音を立てて擦り付けてる。
いやらしい音を何度か立ててから腰を更に押し込むようにぐっ、と私の太もも裏に触れて押し付けてくる所を見ると、このふたりでするこの営みが久しぶりでも私はキスと悟の胸への愛撫で受け入れ体勢が出来てたみたい。濡れてすんなりと先程見た充血したモノが私の奥に到達したのを熱や密度で感じてる。
「あー……せまっ…!生ですんの、超久しぶりだね」
『んっ、そうだね……、ねえ、どうすんの?生でシてんだから、またすぐに赤ちゃん出来ちゃったりするんじゃない?』
割と早めに妊娠してしまったから、この人との一度のラウンド数と月の抱かれた回数といい、すぐに妊娠してしまうのでは?という心配。
いや、女の子を何人か欲しいってのもあるから妊娠しても良いんだけれど、一人目でも大変なのに小さな子供ふたりも相手した育児って大丈夫なのかな?という私達には未知の領域だった。
自信満々の悟はゆっくりと腰を引き、突き刺したペニスを抜きながらまた腰を押し込んで中へと突く。硬く熱を持っているそれは奥まで来て動きを止めた。下を向いていた視線が上がり、私の目を見て細められた青い瞳。
「早くデキた方が良いだろ?弟作って、兄弟間で力を付けておけば妹を守れる」
『ん、弟?産み分けなんて出来ないんですが??』