第37章 繋ぐいのち、五条と春日の鎹
「おめでと、僕専属の送迎に決定だってさ!」
『バッドニュースじゃねえか』
「のーん……」
──補助監督生専用のタブレットを持ち、目的地へと送ること。そして事前調査結果からどのような呪い、呪物の回収・破壊なのかなどのサポート。また、帳や祓いの際に周囲の人工物の破損や一般人の怪我などの報告など、伊地知達の立ち回りを私達はいつも目にしていた。補助監督生としての仕事はそういう事だけどそれが"五条悟専属"となる…と。
『それのどこがいいニュースなんだろう……?悪いニュースじゃないの?』
でも一緒に居られる時間は多いからいいニュース……なのかな…?
頬を膨らました悟が「良いニュース!」と大きめな声を上げた為に、彼の腕の中の蒼空は起きてしまい、いいニュースどころではなくなっちゃって。私は復帰早々、大きな子と小さな子のケアをしないといけないはめになってしまった……。