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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第34章 その男の名は……。


「あの髭許さねえ!ッシ!ハルカ、一緒に潰そうぜ!髭のジャッジメントタイムの始まりですの!」
『あんたも髭キャラやん、てか短めのゲームにすればよかったのにしっかりと遊ぶように設定したのどなた?ゴール見えないんだけど』
「すぐに勝負が着いたらエケチャンの命名権も決まっちゃうし楽しみながら決めたいじゃーん。ほら、一緒に髭のシバキタイムしようよー!」

私の髪に顔を埋めぐりぐりとしてる悟。
楽しくゲームをしながらに順位が上の人がこれまでに上げられた子供の名前を削ぎ落としていく……という賭けをしていたのだけれど。
目的よりも手段で盛り上がり普通に夜のまったりとした時間を過ごしていた。

これはこれで楽しいんだけれどね。
キャサリンがジャンプをし、サイコロの目の分、四マス進んでいく。キャラが切り替わってNPCの画面になった時にまたしてもヴヴヴ…、というバイブレーション。悟の携帯が震えてた。

「チッ、しつけえなあ~」

コントローラーを片手に持ったままに、片手で携帯を拾って確認もせずにすぐに拒否した悟。
任務の呼び出しなのでは?こんな時間に行きたくないから拒否をしてる。そういう風に想像して私は画面ではなく悟の方を見た……といっても、彼側を向いても私の頭を枕みたいにしてるもんだから、こっちからすると鎖骨とかくらいしか見えないんですが。

『こらこら。任務の呼び出しなんじゃないの~?』
「んー?断じて違うよ、任務とは無関係。僕としては愛する奥さんとの時間、そして生まれてくる子供を愛でるこの時が大切なんだ。何人たりとも邪魔されたくないのよ~…」

すぐに連絡を切ってる人についてを邪険に扱う悟。これも良い機会かも、と彼の顔を覗き込みながらその相手が私は気になった。

『ふーん?ちな、誰からなの?』

人物によっては任務の話であり、こっちから拒否させてしまい申し訳無いと謝らないといけないしね……。彼にその何度も連絡をしようとしてくる人物の名前を聞いてみる。彼は少しの間を開けて淡々と言葉を放った。

「……僕が振った許嫁」

『え』
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