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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第34章 その男の名は……。


──結果は順調。
少し大きいかも、という事で食べすぎに気を付けつつ激しい運動を控えた、軽い運動をしてみては?との話だった。

画面に映し出されていた白と黒の世界。以前よりも育ち、人間らしいパーツがくっきりと映ってた。三頭身かそこらの赤ちゃん。お医者さんはなかなか男の子か女の子が見せてくれないですねー、とその画面で重要な所を見せてくれない、なんとも判別出来ない我が子を見ていたけれど。
そんな担当医の様子を私と悟は互いに目を瞬き見合って、そんな事か、と肩を落として。

『「男の子」ですよ』

「……はい??」

私達の声が重なった。私達が知り得るその結果は、現代医療で実際に目にしなくても先祖たちからの言葉を先に聞いていたから。
不思議そうに目を瞬かせている先生。驚くというよりも先生は笑っていた。

「ああ、夢にでも出てきましたか?たまに居るんですよ~、どっちの性別か教えてくれたってママさんが!」

「そういうのもあるんだー」
「あれ、違いました?」
『いえ、そういうのです……夢に出てきました、男の子ですって…ウン』

もうそういう事にしとくか、と医者がたまに聞いたであろう、ママさんの夢でのお告げという事にしうんうん頷き、これから気をつける事を聞いていって。また来月来るように、と笑顔で送り出され病院を後にして……。

病院から出てすぐに絡み取られる私の手。前後にぶんぶんと子供みたいにスイングさせる手の繋ぎ方をしてる悟をじっと見た。
彼は隠しきれない笑みでまさに上機嫌っていう所で、私の視線に気が付くと何やらふんふんハミングしてる。
リアタイ後だから相当嬉しいんだな……、多分この定期検診を硝子とか他の人と行っていたら悟は拗ねてる。そして写真を見てテンション上がってリアタイで見たかった!って抱きついてぐりぐりしてきたでしょうね……。
先程、人らしく成長をし始めた男の子の様子を見たばかりでご機嫌な悟は急にきりっ、と表情を真剣モードに切り替えた。何か、真面目なことを言うのかな。
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