• テキストサイズ

【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第34章 その男の名は……。


『旅館、行くーっ!悟、大好きー!』

休みが確定ってんなら行くしか無いでしょ!
しがみつきながらその胸にぐりぐりと頬擦りすると頭上からあはは!と楽しそうに悟は笑っていた。

「も~…急なデレは健康にイイねえ~!僕も大好きだよ~!
よーし、そうとなればさっさと支度終わらせて旅館へと行こ行こっ!鞄にナイフとランプ、それから一切れのパン突っ込んで行こう!」

『……ラピュタのエンディングか~?』

悟によりぐちゃぐちゃにされた髪。それが彼自身の手で梳くように何度も片手で撫でられる。優しい手付きが気持ち良くてぎゅっと悟にしがみついて顔を上げた。
ほんのりと頬を染めた悟は歯を見せて笑っている。

「フフ…、喜んでもらえて良かったよ。お爺ちゃんを脅、違った、頭を下げた甲斐があったねえ……」

おど…?
おやおや、どうやら何か"イケナイ"香りがプンプンいたしますねえ…?

え、脅したの、この人?と疑いの視線を向ければ悟は少し屈み、私を横抱きにして。その際にせっかく履いたスリッパの片方を床に落としつつ、洗面所へと朝の支度をしに進んでいった。
/ 2273ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp