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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第33章 これは終わりではなく始まりの刻


やたらとドヤ顔の悟に若干笑顔が引きつつも、今からするというのにしっかり着込んだ状態でベッドに腰掛ける悟。
ぱすぱすっ、とベッドを片手で叩いてその笑顔がここに座れっていってるから、彼の横に並ぶように腰掛けて隣の旧担任の悟を見上げた。
にっこりと笑ってる……素顔の状態でする事が多かったから大体あの色っぽい視線で見てるんだとは思うけどさ…。目元は黒い布で覆われていて実際は口元で表情を判断するしか出来ない。
艷やかな唇がご機嫌に動く。

「あのね、ハルカ。今からするえっちでは僕の事、悟じゃなくって先生って呼んでくれない?」

『……えっ…せんせい…?』

悟は人差し指を立てて「そっ!」と僅かに首を傾げて笑みを深めて。

「うん、先生って呼んで。せっかくだし導入までを楽しみながらしようぜ?……なっ?」

うわっ変態教師シチュだ……拳一つ分くらい悟から離れとこ。
腰を浮かせて離れた瞬間に私の二の腕を両手で掴んで焦った顔を左右に振る悟。

「ちょっとちょっとー、なんでそこ離れるのっ!?」
『え、教師が生徒に手を出すシチュを胸に秘めてたのかーって引いただけだよ?』
「違う違う、JK全般じゃなくてハルカだからなのっ!別に僕、女子高生だとかナースだとか好物って事じゃなくて。好きな子がそういう格好とかさ、シチュエーションで燃えるというか元気になっちゃう……そう思わない?女の子からしたら例えば執事服とか警察官だとか!(……知らんけどっ)」

……元カノの群像にJKだとかナースだとかホステスやらCAだとかあらゆるジャンルに居そうだけれどなー、と思ったけれどここは揉めないように言葉には出さないどこ。
悟は最後に「僕は思うね!」と鼻息荒めに訴えかけてた。変に同調を求められてもさあ…。

しょうがないやつめ…、今日はそういうものだと受け入れよう。即答は出来なかったけれども、そのヘの字な口元をじっと見てからアイマスクを見つめる。

『分かったよ、うん……。今だけは悟の事、先生って呼ぶから……』
「ん、素直な生徒はいいね!」

への字口もご機嫌に戻り私に向かって大きく頷いて。掴んだ腕から少し力を抜かれたから離れた分悟側に私から身を寄せた。
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