第33章 これは終わりではなく始まりの刻
314.微裏
一年生の終わりにすぐにクリーニングに出し、引き取ってこの前しまい込んだばかりの思い出の詰まった制服。
虎杖、伏黒、野薔薇……そして先輩たちに担任の悟。一年間なんて着ていなかった、短い期間の思い出の詰まった制服をカバーから取り出して久しぶりにゆっくりと纏っていく。
『最初着た時もコスプレ感だったけど。自主退学した今じゃマジなコスプレなんだよねー……』
「だが、それがイイ!」
悟の力強い一言。ベッドの側で上着のボタンを留めている私を、腕を組み仁王立ちと下腹部の第三の足が突き出てる彼は、教師や任務である時によく着る上下の服と目元と額には黒いアイマスクをしてる。
一回お風呂に入っての、また同じ服を着てるんだよね。そこまでシチュにこだわりたいんか?あんたは。
『あのさぁ…悟の意見を聞いたんじゃねえよ?』
「いや、だってよぉ~……学びの場専用の服を着た嫁を、教師としてのポジションで今からするシチュでしょ?最高に萌えるんだけど。ゴム、足りっかな…これ」
……前回使ってそんなに少なくなってたっけ?と開封済みの箱を覗き込み、そして未開封の箱があることを確認して。どれだけハッスルするつもりだ、この男は。こっちは激しくない、控えめっつってんだけどな?
『そんなに萌えるか?現に寮の自室ならともかく日中は生徒と教師でデキてんじゃん、非術師界でこの関係知られたらニュースだよ……女性セブンとかに載る案件だかんな?』
少し屈んでストッキングをくいくいっと調整して。見上げれば口を押さえた悟。何か萌散らかしてるらしい……。
「ン゙ン゙ッ、そうだ僕ったら禁断の生徒と教師の関係で、GTGが生徒のキミに毎晩中にたっぷりと愛を注いじゃったからエケチャン作ってるんだった……っ!ナマ性教育、精子と卵子のランデブー…そして新たなる生命の誕生という奇跡。この奇跡にはGReeeeNもびっくりだねぇ~……。
僕のちんこが本能寺、熱く滾って敦盛状態だよ、今晩控えめえっちに出来るかなあ~……ああ、心配だなーっ!えっちピストンな五条悟ミュージカルにお腹の赤ちゃんもペンライト振らずには居られないねっ!」
……この人、本当にホモ・サピエンスの脳内構築してるのかな。
『ワーオ……今日も悟は脳内が暴走してんねー……』
「そんな褒めなくても僕はオマエにぞっこんさ!」
『褒めてないんだなあ、これが!』