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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第32章 御三家


「今日までに五条家の入籍にガタガタ文句言ってたヤツもこいつらの関係性を見れば受け入れるしかないだろ?その今回の会議でゴタつくかと思ったが……そいつらはやる事やってたんだ、この件は全員賛成って事で良いよな?扇も直哉も今更文句も言えねえだろ?」

「「……」」

直毘人が向いた顔の先の男ふたりが黙ってる。その沈黙を賛成とみなし膝を勢いよくパァン!と叩いた直毘人は「じゃあこれでお終いな、」と話題を切り替えた。

こう集まって何を話すのか、と耳を傾け口を挟まずにじっとしていれば、呪具の保管についてや領地について。少しだけ次期当主についての話題に触れて会議自体は早めに終わった。
後はだらだらとした世間話になっていくのを聞いて、会議ってのは非術師だろうが呪術師だろうがどこもこういう感じなんだなー…と、発言する事もないので黙って静かに聞いていた。

会議前の吐き気は原因も薄れてリラックスしてきて吐き気は落ち着いてきた、って感じかな…。洗面所で口を濯ぎ、私の荷物からひとつ吐き気止めとして飴を舐めさせて貰ってるから気分は変えられてマーライオンはしなくて済んでる。いや、さっき盛大に直哉に向かって二度吐いてるからその分すっきりしているからかもしれない。

視線を感じまああの人だろうなあ、と察しながらちら、とお色直し済の直哉を見ると、眉間にしわを寄せてる。いや、もう吐きませんって。もう警戒しなくて良いねん。

そもそもこの会議の場は五条・禪院・加茂の会議の場だから私自身が特別何か意見言うわけじゃない、悟の嫁としてここに居るのだし、とこの場に座り一応は会話を耳にしながら座ってる。小難しい区域別の担当だとかは完全について行けない話題というか、悟も飽きて爪とか眺めているしさ。

ただ本題が終わって雑談となると話は振られるってもんで。
直毘人の視線が悟へと向かう。その視線が私も捉えながらに。

「──で、嫁の腹にガキが居るって事は式とかどうすんだ?予定は決まってんのか?」

「あー、うん。なんやかんや都合もあってねー、六月予定かな。完全に呪術界上層部向けのきっちりしたのと高専や彼女の身内を呼べるような気軽な式を予定してるよ」
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