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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第32章 御三家


『まだ胃に残弾残っておりますが、ご希望とならぶちまけますけれど?もしや先程のようにお召し物にご所望でございます?』
「……はあああ!?なんで俺が受けなきゃいけないん!?」

片手をダンッ、と畳につきその場から飛び出して来そうな直哉を見て、私の肩を抱く悟は喉で笑った。

「クククッ…!今朝は調子が良いからってしっかりホットサンド食べてたもんねえ、あの量じゃ出し切れていないから、あと一回はマーライオン出来るんじゃなーい?」

『……私の吐き気をリーサル・ウェポン扱いしてない?』

……直哉が着替えている間に何が起こったのかは説明済みで、明らかにちょっかいを掛けた直哉が悪い!……となり、和装を汚した件については不問になったけれど。
着替えた今、マイナスは打ち消した後であるのだから次は無いだろうな、と思いつつもマーライオンするぞってのは私なりの脅しって事で。流石に吐き気を催したらトイレ駆け込みますわ。
悟はボディタッチをした事とか、嫌がらせは許せないみたいで直哉から注意を反らさない。

「皆々様のご覧の通り、ちゃんと五条悟の物だって大切にしてるからね。
高専でもだけど、京都に出張の時だって追っかけてるし?なんなら東京・京都ともにここに生徒が居るから証言してくれるよ?疑う人が居るならいつも通りここでイチャイチャしてみせるけど?」

『ここでイチャイチャは止めて下さいねー、したら今ある残弾、悟にマーライオンするから』

公開処刑じゃねえか、と肩に触れる手の指、一本一本が服越しに手繰り寄せるように撫でている。その触れる行為は止めず、続けたままに楽しげな彼。

「そお?マーライオンされたら僕も隣に向かってマーライオンして会議どころじゃなくなるね~?
あ、そうだ!御三家会議も話題が堂々巡りだしつまんないから今日はこの場をシンガポールにしてやろうぜ!」
『それシンガポールじゃなくて地獄絵図っつーんだよ?』
「そう?まー、皆でマーライオンして散らかしたら臭そうだし僕、速攻帰るけど。その後もんじゃとか行っちゃう?」
『……人の心が無いんか??』

マーライオンが隠語みたいになってるな……と若干呆れつつ、直毘人の方を向いて『本題どうぞ』と多くの時間を割いてしまった謝罪もしておく。
直毘人は座る姿勢を大きく崩し、豪快にがはは、と笑っていた。
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