• テキストサイズ

【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第31章 灰色の日々


「むっ、五条悟が外に居ルナ……?」
『お代ここに置いておきますので!』
「あ、ちょっ……ハルカ~っ!?」

がた、と机の上のグラスの水を大きく揺らし、その勢いで水がグラスの外へと溢れたのが見えた。片付けてる暇なんて今は無いんだ、ごめん…!
それでまた慌てるも三輪は私を目で追ってるのが見えた。
メカ丸と戯れていたであろうサトールもこの緊急事態に私に飛びつく。腕のあたりにがっしりしがみついてる感じ。ぬ、とかむっ、とかそんな呻くような声を漏らしたサトール。私と一体でそのまま出口へ向かいながら、既に私の背の向こうの追いかけようとしていた彼女達に向かって「お釣りはいいですーっ!」と伝えて。

急ぐ私を見てスタッフが状況を良く分からなさそうに、それでも「ありがとうございました!」と声を掛けてくれた。

手で押してドアを開け二重扉の店舗の出口へと私は急いだ。
寒そうだとか、めんどくさいとかそんなのどうだっていい!今、私が欲しいのはただひとつ。会いたくて会いたくて、連絡もなく待ち焦がれた人との再会。夢じゃなくて現実で会える悟に早く会いたい!

目指す場所は座ってた席のガラスを隔てた外……悟の待つ場所へ。
/ 2273ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp