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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第31章 灰色の日々


「寮へ帰ってから夕飯って考えるとどれも量が多いんじゃないですか、これ…」

そりゃあ、ごもっともです。
小さいだろー?なんて思って注文したらでっかいのが運ばれてくるんだ。しかし学校帰りに立ち寄れるカフェとなると限られていて、ファストフードでも良いのだけれど止めておきましょう?と止められる。毎食じゃないからたまには良いとは思うけれどねえ…?けれどもそれでも食べたくなるなるジャンクフード。

……ま、値段が分かるチェーン店のカフェっていうとスタバとかでも良いんだけれどさ!

『三輪パイセン…シロノワールが食べたいです……』
「えっ冷えません?あったかいものにしましょうよ」
『えー』
「えーじゃないです、ほらっ!メカ丸も!」

多数決という数で押し込めようとしてる三輪。三輪に同意を求められなんとも言い辛い表情に見える彼はギシ、と関節を軋ませ、サトールの頭に軽く手を載せてる。おやおや~?意外と仲が宜しいようで。
「ヌイッ」とちょっと高めの鳴き声を発したサトール、驚いたんだろうな……。

「冷えル中デ冷たい物を摂取しようトするナ、ハルカ」
『えー?でもシロノワール、下のパンあったかいじゃないですか、それでプラマイゼロって事に出来ません?』
「……そういう屁理屈ブーブー言う所ガ五条悟に似テ来てイルんダゾ」
『くっ…!ミニにするからぁっ!』

サイズダウンで我慢するからっ!と両手の拳を机の上に出す。メカ丸が「ハア…」とため息を吐いて首を振り、そして呆れた口調ではっきりと言い放つ。

「駄目ダ、諦めロ」
『ソンナー』

三輪に視線を送っても彼女はメカ丸と同じようにふるふると首を振る。これはサイズダウンしてもふたりの許可が出ないみたいです。
仕方ねえな……、とちょっとだけつまみたいのでチキンだけにしよう、と決め。

オーダーを聞きに来たスタッフに注文する時にアメリカンとチキンを頼む。毎日じゃないし、量が多いわけじゃないからコーヒーを飲める、久々の日なんだけれど。

ここで一休みしたら食料品を買いに行く。だからこれはおやつなんですよ。のんびりして、料理が届き始めるテーブル上。
三輪がシロノワールを隣で食べてるけれどもちっとも羨ましいなんて思ってないよ?後で別な人と来てしらっと頼もうだなんて考えてませんよ、私?

「……駄目ですよ、冷えちゃいけないんですからね?食べちゃ駄目です」
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