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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第5章 "好き"が止まらない!


今日は面談、ばっちりとコンディションを整えていこう。髪は大丈夫かな、もしも戦闘となったら戦えるくらいは白髪化した式髪は残ってるかな?
服は動きやすい、といっても着慣れた服が一番だからこいつを着よう。普段着と外行きのちょっと背伸びした服装あるけれども、体のラインが出るから普段着で良いでしょ、スーツは堅苦しいし。おしゃれな服は駄目だ、別に夜蛾学長に色仕掛けとか友人と遊ぶ訳じゃないのだし。

……そういえば昨日制服がとか言ってたな、悟。今日の夜蛾学長次第ではあるけれど、私もどういう服にカスタマイズするか提案したい所だ。

深呼吸をして私は覚悟を決めた。


──面談の時間がやってきた。
敷地内、といっても野外。その面談場所へとアイマスクをした悟に案内されている私は時計を見て、悟を見上げる。

『あのー…私早く出たハズなんですけれど?9時過ぎちゃってるんですけれど?まだ辿り着かないの?』

9時から、と言われてるのに移動中で9時よ?そういう意味を込めて見上げるも悟は気にせずのんびりと歩いている。
"面談場所は僕が案内するね"とか言ってたから場所がどこだとかはっきり知らない私はひとりじゃ行けない。も、もしかしてこれは試されているのか?既にこの敷地内が面談会場だとしたらどこかから見て……。

悟は近くの階段をひょいひょいと一段飛ばしに登って扉を開けた。
満面の笑みを口元に貼り付けて。

「はい、到着です。じゃあ頑張ってね!」

『え、ええ~…ねぇ、なんで余計な散歩を入れたの?ここの前何回か通ってるじゃーん…なんで遠回りした?ねえ?聞いてる?わざと遅刻させたよね?』
「~~~♪」
『聞いてねぇなコイツ…』

階段を登り、やり遂げたという顔をした悟にちょっと睨むも聞いていないみたいだ。鼻の下を人差し指で擦っていやがる、畜生!
そんな悟はドアを開けて入れと言いたいのか、ドアを押さえたまま。
仕方ない、遅刻してしまったのは臨機応変に対応出来なかった私も悪いもんねぇ、と中へ入った。
中にはただひとり、黙々と内職にふける男が待っている。

「悟、聞こえていたぞ。お前わざわざ4分遅刻する為に遠回りしたな?」
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