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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第28章 想定外


悟側が四回目に達した所で、嫌な記憶がほとんど悟に塗り替えられていた。

「……ぅっ、ふー……、ハルカ、僕四回もイッちゃったけどさ、キミは満足してる?きもちい?」
『んっ……、うん…、すっごい良かった…』
「……そっか!じゃあ、そろそろ抜いて終わりにしようか。おねむなようだしねー…」

最後まで私の奥でドクドクと出せる分全て吐き出し終えた悟が私からゆっくりと出ていく。中に収めきれなかった、もしくは先端の返し部分などで掻き出された精液をティッシュで処理した後の少しの間。着替える前に私達は裸のままにぎゅっと抱きしめ合った。

……まるで、昼間にあった事が嘘みたいだ。
あんな事があったというのに、悟とのゆっくりとしたペースでのセックスが私の切り傷を埋めていった。この瞬間だけは悟によって心の傷はさっきまでの愛情に満たされてる。
耳元で悟は笑った。

「これでハルカは僕だけのものに戻ったね。僕に上書きされたから、オマエは一生僕としかえっちが出来ない身体になっちゃったねえ…」
『一生って。いつまでも出来ると思わないでよ?』

クス、と当たり前だろって事を突っ込んだら抱きしめあった身体を離しお互いの顔が見える状態で、彼は私に自信たっぷりの笑みを向けた。

「大丈夫、僕最強だから」
『何が!?』
「ハルカがお婆さんになっても僕は腰を振り続けるよ?」

そっちも最強なのはどうかと思いますが?ご隠居って言葉知ってる?
年相応になって欲しい、加齢と共に落ち着いていって欲しい。そんな彼の下半身の立派な悟くん。今はお疲れで眠ってらっしゃる。良く眠れ、私ももっともっとと求めたから今は満足してるけど、常に悟の性欲に付き合えるほどの体力は持ち合わせてないんだ。
多分、朝には戦闘態勢になる予定を私は知っていた。
……明日の朝は朝で頑張ろう。

『あほか、婆さんになってもヤッたら心臓麻痺して死ぬわっ!
……年齢にあった程度にえっちはしてこうね?』

願わくば老後はえっちはしたくないです…とは彼には言えぬ。言ってもカクカクと腰を振る老人コース。聞いてもらえないだろーな…。
唇をにゅっ、と尖らせ文句を言う悟。

「えー…?僕は生涯現役でいきたいのにぃ~…」

とんでもない絶倫とのピロートークの後。
散らかった服を拾い着替えて、その日はぎゅっと彼にしがみつき互いに静かな眠りについた。
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