第4章 乱心、暴走
僕の奢りです、とそれぞれがメニューを見ている時にちゃっちゃと説明をされてしまった。メニューを考える時間が無い。
マシンガントークをされる中で、悠仁や伏黒が一冊のメニューを見てランチを選び、私の隣では釘崎がメニューを見てる。
「伏黒ー、どれにするよ?」
「ん、俺はこれで良い……ハルカさんこういう所、この人昔からなのでもう諦めて下さい、それか慣れて下さい」
『ソンナー……』
慣れてたまるか、と言いたい所だけれど。
まだその面談ってどういうものなのかが分からない。
両手で頬杖を突きながら、どういうものなのかを考える。面接とは違う、んだよねぇ。
目の前からハルカ、と名前を呼ばれたので釘崎が開くメニュー表のハンバーグの一覧から視線を目の男にと移した。
サングラスの奥の瞳が細められている。
「下手したら拒否られるから頑張ってね!」
『えっ』
「学長の納得のいく答えが聞けない場合戦闘にもなるよ!」
面談って、なんだ…?戦闘?
まあ…学長、いい拳を打ち込んできそうだよな、と父親の護身用の仕込みを思い出す。納得のいく答えを出せれば問題無いんだろうけれど。
『ああ、学長、完全戦闘部族ってわけじゃないのね…私、納得出来ない答え口に出しそうだなー…。
答えによってって言うけれどさ、ある意味では強制戦闘イベントでしょ。私、戦闘なんて悟としかしてねーぞぉ…?』
頬杖はゲンドウポーズへ、そして顔を伏せていく。