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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第28章 想定外


ごうもん……!?
まさかの高専側からの提案に思わずふてくされて返事してた悟を見上げた。彼はあまり良い顔をしてない。
私が返事を渋って口を開けないうちに悟が代わりに口を開く。少し怒りが込められた口調で。

「何言ってんですか、学長~?ハルカは治療を担当でしょ?拷問なんて提案、彼女、五条ハルカの現担任かつ夫として賛成出来ないんですけど?」

面倒くさそうに、もしかしたらこういう展開が読めていたと言わんばかりにため息をつき、ガシガシと首を掻く学長。

「……私の提案ではない。それに今回はいつか尋問・拷問する時に使えるようにと、部分切除と治癒の命令だ」
『部分切除と治癒……?治療経験をさせるため、という事です?』

頷く学長。悟は私の肩にそっと手を置く。手を置いた彼の顔を見るとまっすぐに私の目を見て彼は静かに首を横に振っていた。

「……直に触って術を使うんだから、拷問するレベルのヤツに近付くとか危険でしょ。僕は賛成出来ないな」

「流石に私もハルカひとりに拷問を任せるのはどうかと思ってな。それを踏まえてある程度の等級以上の呪術師と組む事を条件に、と上層部にゴネておいた。これ以上は条件は良くはならない。
悟。諦めろ」

チッ、と聞こえる舌打ち。
報告はその舌打ちを最後に終わり、「後で紙面での報告もしろよ」という学長のひとことにブーイングする悟を私と傑で引っ張って学長室から出ていった。
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