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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第28章 想定外


"札束で出来た術師から目を離すからだね?私はちゃんと忠告はしたんだけれどな?"
「……うん。マズイよね~…確かに目を離すってか、安心出来る環境下でやられたのよ、家の真ん前!しかもやったのがうちの関係者だから質が悪いのなんの!」

……多分、最近というか以前からハルカだけとは限らずいろんな情報が漏れ出してたのにも関係がありそうだ。まだ確定はしてないけれどヒサカイ周りを調べればきっと何かしら出てくるハズ。高専内についてはまさか身内に裏切り者なんて居ないだろうって皆、調べていないようだしね。すぐ近くに居たなんて、それもこうやって、彼女を危険な目に遭わせて……クソッ!
腹立たしいのを抑えなきゃ……冷静に、ならないとね。衝動的になっちゃ何も解決しない。

書き込みを終えたUSBを取り外して僕に差し出す管理人。それを電話しながらに受け取って頭を少し下げる。押し当てたスマホ、冥冥が向こう側で笑ってた。

"証拠があるのかい?"

「バッチリ。うちの防犯カメラ3つ分、それから攫ったのは京都の補助監督生。車は車種がはっきりと高専と一緒なのか分かんないけどナンバーは拡大すれば見える、だから冥さんにちょっと探って貰いたくってさ!」

伝えるナンバー。それを聞いても黙ったままの冥冥。メモなり、すぐに術式を使用したりしてるとは思うけど。

"……うん、どれくらいかかるかな…、いや、待つほどじゃなかったか。もう見付けたよ……、フフフ、これはとんでもない事になったねえ…っ!"
「えー?冥さんなんか楽しそうだねえ…。それで、どこに居そうなわけ?」

愉快そうな所悪いんだけれど僕も早くその情報が知りたいんだよね。早く、と僕が急かす前に冥冥は続けた。

"カワグチ組っていう、反社会的組織を聞いたことはあるかい?"

「カワグチ組、ね……あー、うん、知ってる。良くカワグチ組VSヤマガミ組でバチバチやってるよね、銃殺事件だとか警察が介入したとかニュースに出てたりさ。もしかしてそういう"組"にやられたって事で良い?」

そういえば別件の調査任務で反社に呪詛師が介入してるとかどうとかあったな。傑がなんか「糞猿の塊だよ…」とかキレながら調査してたっけ…。あれは去年の話だけれど関係あるのかな?その反社がどこなのかも確認しないと…同じようにカワグチ組だったら事件は続いてる可能性もある。
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