第27章 五条という家
太もも裏を片手が押す。その大きな掌は手汗をかいてる。
「んっ、」と漏れるような声と、熱く質量有るものが押し当てられて。
その硬く太いものがぬちゅ…、と音を立ていきり勃った悟のペニスがゆっくりと私の中をかき分けて突き進む。脚を支えた手が離れ、ギシ、と顔の近くに手をついてる。
もっと触れたくてその悟の手の近くに手を近付ければ、腰を使って私の中に進む中、気付いた悟が指を絡めてギュッとベッドに押し付けた。
拒むこと無く彼を迎え入れ、中を進んで奥でぐんっ、と止まる。私の中で彼がこれ以上進めないと主張していた。
「ほら、ここ。赤ちゃんのお部屋だね?この中に今日も赤ちゃんの元を入れるから全部受け取って。出来るならすぐにでも排卵日が分かれば良いんだけど……」
『……』
死んで、お腹の中がぐちゃぐちゃになって、治して…身体のペースが狂ってしまって。他に最近多忙である事もある。
焦らずにその時が来るのを気長に待ちたいけれど、今日の出来事は焦りたくもなる。
実際に抱いてあやしてみて悟との子が欲しいって私が思ったように、悟もなにか思う所があっていつもよりも気合いの入れたえっちをしようとしてる。
最奥を腰を使ってトン、トン…とノックするように突く。ククッ、と笑いながら。
「オマエさ、今日……お義兄さんの子を抱っこしてたろ?アレさ…、」
『うん、』
「ああいうオマエを僕はもっと見たいの。初めて見たよ、あんな表情のオマエ……」
ゆっくりゆっくり。定期的な速度で腰を使って突いてきてる。痛くない程度に中を押すような感覚。
彼の表情はとろんとしていた。
「彼女だとか生徒だとか奥さんっていうよりもママだった……。
ハルカがね、オカアサンになって見えたんだ。それを見てたら僕もこうしてハルカといっぱいえっちして、赤ちゃんが出来たらオトウサンになるんだなって。キミの実家でお義兄さん達の子を見て思ったよ。
ハルカや子供が安心して生きていけるように僕、ハルカ達を守る。もしもリベルタみたいなヤツらに攫われでもしたら助けるから、だから、ハルカ……」