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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第27章 五条という家


ゆっくりと揺らせば少しグズッてたのも収まり、また静かに眠りにつく兄夫婦の子。腕の中の子に集中してたのをようやく顔を上げたらいつも間にか、またデレデレした強面のふたりが覗き込んでる。これは親ばか&孫ばかの気配がするんですけど。ていうか覗き込む顔にひとつ足りない気がして、大事に大事に…と丁寧に扱いながら子供をゆっくり揺らしつつ実家のリビングを見渡せば、顔を隠し俯く悟が居た。そんな離れた所でなにしてんねん。

『悟、何してんの、そこで……』

「宗教画だ……ハルカと赤ちゃんとかもはやミュシャの世界…、世界平和の象徴………
ちょっと今晩から僕もより一層"頑張る"わ」

何を頑張るとかもう分かる。彼の場合、特に下半身を頑張らせるつもりだ…っ!人前で、てか実家で何言ってるんじゃい!

そっと兄夫婦の子供をねえさんに返し(すやすや寝ていて起きなかった)私は数分ほど玄関の外で彼にちょっぴりお説教をしたのだけれど。これは聞いていないな、という態度に長居すればまた繰り返す予感を感じ、私達はお昼過ぎに実家から帰ることにした。
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