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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第27章 五条という家


「でもさ、気に入ってくれるなら良かったな!呪術界の御三家でもあるから交流は深い方でね、恵とかもたまに遊びに来るのよ。
僕が任務で居ない時とかハルカ自身も僕の実家で過ごす事もあるだろうしね。慣れてくれるなら僕も安心だ」

この人、私の事バーサーカーだと思ってそうだなー…と怪しみながら『五条家、皆優しい人達だったよ』と伝えて。確かに変な扱いを受けることはなく、私を受け入れてくれたのは嬉しかった。その信頼を崩さないように、当主である悟を支えていかないと…。

慎重に車を走らせていく。冬の雪がうっすら積もる道の中、車は実家付近にやってきた。
車を停め、降りて。空から雪も降ってるしワイパーが凍って張り付かないように持ち上げて車のロックをして。実家の父には私から今日実家に寄るよと連絡をしてある。流石に泊まれないから夕方までには帰るけれど。

午前中に到着した私の実家。チャイムを鳴らし、ドアノブに手を掛けて玄関のドアを開けたなら。

『……ただいま!』
「おじゃましま~す」

靴を見れば一足だけじゃない、父の靴以外にも男女の靴が並んでる。雪解けの泥がついててちょっと汚れちゃいるけれど、玄関を見れば兄嫁ことねえさんも来てるみたいで。家の奥から賑やかな笑い声と、こちらへと近付く足音。
割と最近見た顔の厳つい顔は非常にだらしなくなり、ゆるゆるになっていた。

「おう!おかえり!あけましておめでとう、だな!」
『んっ!あけおめ、のことよろ』

ゆるゆるの顔の父を見て、速攻私は悟の顔を見上げる。なんかすっごいいい事あったって顔だよね…?言葉を交わさずともそう伝わってきそう。アイコンタクト…、サングラスの奥で瞬いて話すような仕草が見えた。
私に声を掛けた後の父は悟に向かう。まだデレデレした顔で。そして手を伸ばし、ばしばしと悟の肩をテンション高く叩いてる。

「悟君もあけましておめでとう!」
「お義父さんもあけましておめでとう、そして今年も僕たちや五条家の事を宜しくねっ!こちらお土産、皆で食べて!」
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