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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第27章 五条という家


そういう気持ちを持ってると思考の中で鎹とやりとりをすれば領域内で割と否定的だった彼女も少しは協力的になる。というか下着で冬の夜を過ごしたら風邪でも引くからと哀れみもあったのかもしれないけれど。

ため息を吐きながら領域へと帰っていったっぽい初代。おー、さくさくっと手慣れた手付きで着替え終えちゃった!

『手順は多いけど。着物も良いねー…、特に自分で着られるようになれば格好良いな~!』

ぽん、と締められた帯を片手で叩く。やっぱり着物の時代を過ごしてきたプロに任せたら簡単に着られるんだな、と納得もする。
目の前の彼は着替え終えた私を見てふふ、と笑った。

「せっかく着て感激中申し訳御座いませんが。
部屋に戻ったら寝間着に着替えるし、なんなら裸になって裸の運動会するんだけど?」

『……あーウン、本気出すのはここじゃなかったねー』

にっこにこの悟はうん!と元気に大きく頷いて来た時よりも足取りは軽やかに寝室へと一緒に帰った。

──その晩、口を抑えて耐える私に調子に乗って攻め立ててきた悟の、寝室の運動会が泥仕合だったのは言うまでもない……。
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