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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第27章 五条という家


『……ちょっと待って。ひとついい事思いついたからこっちでやる!』
「ん?なになに?馬鹿には見えない服とか?」
『違うよ?んなどっかの王様とかどっかの不幸な薬学部の少年じゃないんだから……』

悟の言うそれって下着だけでうろつくって事じゃんね?いくらなんでも風邪引くわっ!というか、彼の実家でそんな事したら両親だけじゃなく皆に固唾をがぶ飲みしながら「こいつ正気か?やべえわ…」って好感度が暴落する。それに馬鹿には見えない服って呪物が本気で存在するならちょっと分かるけどとりあえず聞いたことないし。

思い浮かんだ方法っていうのは着物に慣れた人に手伝って貰うこと。ただしそれは悟じゃない。私の中にひとり、"髪降ろし"をして先祖の春日の始まりの人物の魂を降ろした。

『へい、"鎹"、着付けを私の口を借りずに黙々とやって!』

途端に"とんでもない末裔だなお前は!"とぷりぷり怒りながらも、私の許す許容内で床に散乱した服を屈んで拾っては身にまとっていく。
そんな様子を真顔で間近で見ていた人が一言。

「そんなsiriみたいに使わないのっ!キミん所のご先祖は検索エンジンじゃないでしょ?面倒くさいからってさあ……そういう所だよ?」
『いいじゃん困ってる時にこそ、だよ?実際自分の体でこう何回かやった方が覚えられるよ、多分』

末代isGod。そう、一族のあり方として代が進む毎に強化がされていくのだから、それは力だけじゃないって事。実際母も領域内は学びの場でもあると言ってたし、それを出張させただけだもんね!

呪術はもちろん、こういった知識や今まで治療してきた情報も借りる事が出来るから、私ひとりでなんでもやるよりも知識や技術の幅が広がる。
それらを無駄にしないように、私も次の世代へと受け継がないといけないってのも分かってる。私の母は代を続けるのは…と思っていたのも、少しずつ変えていけるなら期待をすると言っていたし。
新年を迎えての目標として、五条家なり春日家なりの力の後継者作りは頑張りたい所だけれど…。
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