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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第27章 五条という家


『なに、その手。王蟲の脚のマネ?』

「僕の目を真っ赤にして怒りというか興奮で我を忘れちゃうゾ☆……やっぱさあ、着物っていったら…帯回ししたいなーって!」

悪代官ムーブかよ。と私も空いている棚にお風呂セットを置き、空いた両手で自身を抱く。

『私は天誅のミニゲームの為に着物着てるんじゃないんだけどな?』
「げっへっへ~、よいではないかよいではないか」

せっかく綺麗にしてもらった帯に手をかけ、もぞもぞと留めた生地等を解し、ぐんっ、と引っ張る悟。強制的に独楽と紐のように身体がぐるん、と回る。足、踵を中心に回る私。部屋の光景が横に流れていく中で悟が綱引きでもするように左右の手でせっせと交互に帯を引っ張ってるのが見える。

『うわっ、マジで回る!』
「こらー町娘~!そこは"あーれー"でしょ!」
『チッ……あーれー』
「気持ちが籠もってねえや!棒読みちゃん…ゆっくり霊夢みたいじゃーん、冷めるぅ!」

ぐるぐると回転し、帯が引き抜かれると整えられた着物が前からふぁさ、と空気が入り込んで開いてしまう。悟は帯を床に散らかして私の着物の中に手を突っ込み、慣れた手付きであっという間に脱がせ、着物ですらも床に脱がし散らかした。さっきまで綺麗な着物を着てたってのに今の私は追い剥ぎに向かれたただの女。

あっという間に脱がせた悟は手慣れたように自身も脱ぎ、早々と裸族に変化してた。てか夏休みに学校から帰ったキッズが水着に着替える為に速攻真っ裸になるのを彷彿とさせた。

「ほら、お風呂。ながしっこするよ!タオルも持って!」
『そんな引っ張らなくてもさー…?』

にっこにこのご機嫌な彼は私の手首を掴んでお風呂場に進む。
春日家よりは少し小さめな浴室(多分春日家はああも女系重視の特殊一家だからだな…)石鹸などが並ぶ洗い場へと私達は向かってる。

「さっさとお風呂入って今晩も気合い入れて頑張らないとね!」
『……すっげえ気合いの入り方~…アニマル浜口ばり。声もデカイし悟ってもしかしてアニマル系?』

修造なら前にモノマネしてたけど。
私の言葉に何か宜しくない事を企んでそうな表情をしてる。ヒタヒタと進んでた足が洗い場で止まった。
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