第26章 だから師走というんです
『…っ、そりゃあ、するなら早めにして早く寝たいじゃん。明日は悟のお母さん達に会うんでしょ…?』
どうすれば私が反応するか分かってる彼は胸から離れて肩を揺らし、クスッと笑う。
なるべく体調を整った状態にしておきたいから、睡眠不足じゃないように寝付きたい。もうちょっとしたかった、という部分は後日に回して多めに抱いてくれて良いからさ!
悟は顔を上げて少し頬を膨らませた。
「別に明日僕ん家に行ったからって忙しいワケじゃないと思うよ?やることやったらのんびり出来るし、そん時に仮眠すりゃ良くない?」
『新年早々眠そうな嫁はどうかと思うよ……しかも初見、一泊するんでしょ?印象悪くなるじゃん』
そうかなあ、とぶつぶつ言いながら頭を胸に埋める悟。ちゅうちゅうと優しく吸ってる。気持ち良くって少し身を捩り、ふわふわした頭部を見る。
『んっ…!その吸い方、駄目っ』
今にも会話を中断してそのまま押し倒されそうな程に気持ちいい。
胸から離れた悟は意地悪そうに笑ってる、確信犯だ。
「ククッ、すっげええっちな反応、ご馳走さん!
明日寝不足になったら僕の親に、昨晩念入りに孫作ってたって言っておけば充分伝わると思うけど?寝不足の理由になるっしょ?」
『ならなくない?てか言うか?フツー…』
にこにことしながら悟は頷く。言うのかよ。それは勘弁な?
最近は色々と忙しいのもあって、そして毎晩致す事もあるから眠い日々を送ってる。これを続けたら明日だけじゃない、学校が再開した時にも思い切り寝坊する…!
脚で悟の体をぎゅっと引き寄せた。急に嬉しそうにスカイブルーがキラキラしだしてる。
「どったの?すっげえ誘って来てるけど?」
『早く寝たいからさっさと済まそ、早く挿れて。中に出したら速攻股拭いて服着て寝るから』