第26章 だから師走というんです
「するのっ!縁起が良いでしょ~?新年になってすぐの姫始めだなんて。赤ちゃん授かっちゃうかもしれないよ?だから、ね?しよ、しよ?作ろ?なんも考えられないくらいに愛してあげるから!」
私の手をぐいぐい引いてベッドへと連行する悟。
『あっ、ちょっと待った!お風呂とか、寝支度をさあ、』
「いいの、いいの!朝すればモーマンタイ!てか、僕がムリ、ちんこビンビンで痛いのなんの」
『はぁ~??』
片付けとか明日に回したくない、朝面倒くさいじゃん!少し足を止め抵抗した所で大型犬よりも強い力、彼に引っ張られて勢いに負け、そのままベッドへと足を向けてしまった。
もうさ、その溢れんばかりの性欲どうにかしろー?
どさ、と優しめに突き飛ばされてベッドに倒れ込むと、そのまま服に手を掛けられる。
ふん、ふん、と興奮気味の彼はプレゼントのラッピングを開封する子供みたいに見える。
「さ!新年の始まりと共に僕が丁寧に孕ませてあげましょう!元気な赤ちゃん産んでね~?」
『ここんところずっとだから新年とか関係ないんだなあ~…』
「うん!クリスマスも新年も関係なく、オマエを抱きたいの」
互いの服が無くなって、彼を迎える状態になった私は『ん、』と手を広げた。するならどんと来い、ここまできたら抵抗なんてしないわ。
悟がくす、と笑って私の手を絡めるように握ってベッドへと押し付ける。
「……ククッ、なぁんだ、割とノリが良いんじゃないの?」
体を覆いかぶさるように、そのまま胸へと頬擦りをして舌でその先端をざら、と舐めてる。
触れる体温が、擦れ合う肌がそれだけで彼を迎え入れたいって濡れ始めてる気もするくらいに、悟と触れ合うのは気持ち良くて。
……ふふっ、こんなの全然知らなかったのに、悟には身体に色々と教え込まれてる。たくさんしても良いけれど、今夜はきちんと眠って明日に影響のないように、えっちは早めに終わらせたい。
ほぼ毎日のようにするえっち。今夜も特別な夜になる予感。
激しく長々と、時折ねっとりと普段長時間に及ぶ行為をする性欲の強い彼を見て笑う。舌を使って愛撫してた彼は、唇で先端をくにくにと食んで、舌先でくすぐるように乳首をいじめてる。