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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第26章 だから師走というんです


253.

自由参加の高専の忘年会。ある意味では呪術師の交流パーティーに似た感じで、むしろあの時よりは堅苦しさのない集まり。
毎年、東京・京都を交互に場所を変えていて今年は東京での開催…らしい。

忘年会、と来たらアルコール。飲めぬ人はノンアルコール。未成年はソフトドリンク。お供に豪華な食事。あれ、ドリンクがお供だっけ?この際どうでも良いや。
ただ、今回の忘年会、居酒屋チェーン店にありがちな飲み放題ではなく、旅館の宴会場を借りての会食で。
先程、会場前に固まってた京都校の人達に直接『生きてました』とご報告時に(双子とはいえ真依には暴力は食らわなかった)だいたい京都から来ている人達は会食後はそのまま旅館に泊まるらしく、また東京側も帰るのが面倒くさいだとか、久しぶりに会う京都のメンツとたっぷり話し合ったりする為に泊まる人も居るのだとか聞いた。
今回私達は泊まらないからとても身軽な装備。
本当はのんびりと泊まっていきたい所だったんだけど……次回、京都で開催時は是非とも泊まりたいなあ、なんて。

悟が電話をしている間に私は京都の生徒や教師の人らと会話をしていたので、悟が片手を上げ近寄ってきたから皆と離れ、先にぼちぼち宴会場に入っていく人達に紛れて空いた席に座る。

それぞれの座敷に既にほとんどの料理が並んでる。
火を扱う料理は蓋がしてあり、気になってウズウズとして、ひょい、と蓋を開けて中身を確認した時は霜降りのステーキが四切れほど入ってた。同じ様に遠くで席に座る人達も私と同じく確認してる。気になるもんだよね、こういうのって。

続々と宴会場に入ってくるなり、特に席が指定されていないので好きな席にと座っていく人達。今、伊地知が入ってきて、立ち止まって七海が居る方へと進んでいった。その後ろからは東京の補助監督生の新田、更に京都のヒサカイやそのヒサカイと組んでいたりする女性監督生のオオゴウチが入っていく。
……とりあえず会場に入ってきてこっちを見るなり避けるように遠くから皆座ってるのはどうしてだろうな……?まあ、原因は私の隣に座る人物であるのが濃厚なんですけれど。好きで一緒に居る人とはいえ、彼についての悪評は頻繁に耳にしてる。流石にフォローしきれないから、まあ…うん……。こうも交流を控えたいと思われるのは仕方ないか。
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