第26章 だから師走というんです
ぱさ、とバスローブを脱ぎ、とろみのある液体の入ったボトルを持った悟は手に液を出し、自身の勃起したものを数度扱いてる。
納得したような表情で頷いた。あったかいって言ってたし塗りたくったペニスが暖かく感じたんでしょ、多分。
「さっき、ハルカのアソコのぬるぬるしたの……全部僕が綺麗にしちゃったから、挿れるにも潤滑剤がないとってね!」
ティッシュで手を拭き、覆い被さりながら中に入ってくる悟。じわじわとあったかく感じてきた。
「どう?あったかいでしょ?」
『んー…、確かにあったかいけど、』
けど?と聞き返す悟。繋がる場所だけじゃなくってこっちが良い、と私は目の前で覗き込む頭を抱えるように引き寄せた。ふわふわの髪と、逆なですればジョリジョリとしたツーブロックを撫でる。
『なかよりも、こっちの方があったかい』
「……そうだね、そりゃあそうだ」
ククッ、と笑った悟が私の中に入ったままに私の左頬に頬ずりをして、耳元で囁く。
「今日はゆっくり、しよっか」
『…うん。ゆっくりとしよ?』
ふふ、と笑った後に遅めの速度で動く腰。抱き合ったままにゆっくりとクリスマスイヴの長い夜が進んでいった。