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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第26章 だから師走というんです


……私も、したい。

ドキドキとしながら、背後の悟の言葉に私はこくん、とひとつ頷いた。この後にベッドに行けば、私がした事と同じことをされる羞恥心と快楽への期待。

『ん、ベッド行く』
「フフッ……正直さんだね。気持ちよくて楽しいえっちをしよっか!」

彼は私の背後から抱きしめ、両手が胸を揉みほぐす。体が温まるほんの少しの間だけ。けれどもそうも触れられれば私も高まってくるものがあるってもので。
充分に温まって湯船から出て、体を拭いて、薄ピンクのバスローブを渡されそれを着て。風邪を引かないように髪を乾かし合って…。
その時間さえも惜しいくらいに、早く交わりたくてそわそわとしてるのは私だけじゃなくて悟も同じで、半乾きで消されるドライヤーのスライドスイッチ。

「……もうこれくらで良いよね?」
『うん、ありがと。じゃ、行こ?』
「ふふっ…そうねー、ベッドに行こうか!」

もうこれで終わりだ。一日のすることを全て終わらせた今、ベッドでは締めくくりとして、そして全てを開放する時を迎えた。
悟は私のバスローブに手を掛けながら喉で笑う。

「クリスマス恒例の性の6時間の真っ只中だね。僕たちを知ってる人達みーんな、あいつらヤッてんなって思ってるんじゃない?」
『気にもとめないでしょ、いちいち夜が来る度にそう考える?』

部屋の空気に晒される素肌。ベッドの上でバスローブを少し着崩した悟が同じく着崩したローブを纏う、上半身を起こしている私の脚を割るように手を掛けて私の目を見て笑顔を向ける。

「今夜は特別、だろ?クリスマスパーティーしてるなら楽しいから忘れられるけど。ひとり夜のベッドの中、悶々と想像しちゃうものなの、男って。あの子も今頃股開いて男とヤッてんのか~とかってね!分からない?」

覆いかぶさる悟は私の視線の先でウインクをしてるけどさ。

『……わたくし、ちんこ生えてないんでそちらの立場の気持ちは分からないです』

女ですので?悟は短く楽しそうな笑い声を上げて「そうだったね!」と言った後に「たまに男顔負けな所あるから生えてたかと一瞬思っちゃった!」って言いやがった。

『…チッ、閉店かな、これは』
「待って、閉店にはまだ早いよ~?」
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