第26章 だから師走というんです
駄目っていいながらさっきよりも更に私の頭を掴む手でガクガクと前後に揺れ、腰も同じく動いてるんだけど…?
これはGOだな、と判断して喉に当たりそうなくらいに動かされる腰に気を付けながら、引いた瞬間の亀頭をざらつく舌で包む。
「あっ!い、イクッ……、いいの!?口に出すよっ!?」
『ん、いっへ(イッて)』
呻くような小さな声の後に私の口内で上下にビクビクとしながら、絞り出される精液が舌の腹にびゅるびゅると間隔をつけて飛び出してくる。
……うわぁ、とろみがあるので口の中が一気に悟の味に染まった…。なんで毎日えっちしてんのにこんなに出るの?とだんだんと出る量が少なくなりつつある精液を受け取って、そこで彼を開放した。
ちゅ、と絞るように、唇から亀頭が抜ける。
「はぁっ……うっ、どこでそんなの覚えてくんの…、」
以前よりは苦さがちょっと減って少しだけ甘いような気がするかも。ごくり、と飲み込みちょっとえづきそうになりつつ口に出されたものを飲み込んだ。
う、ちょっと無理したかな……またえづきそうになった。水飲んでうがいでもした方が良いかも。
口元を押さえつつ蛇口を捻って口を数度ゆすいで、ぬるま湯で口内や喉に残ってる彼の精液を流し込む。
『……げほ、』
「美味しくないなら飲まなくて良いのにさ。そうまでしてえっちな子になっちゃって…」
うーん…口ゆすいで水飲んでも、まだどろりとした舌触りがまだ残ってる気がする。もう少しサラサラとしていればまだマシだったかな、と手の甲で口元をこするとそっと背をひと撫でされた。「頑張ったね、いい子いい子」と嬉しそうな声色。
ちゃぷ、とお湯に浸かり直した悟が私の身体を悟側に寄せられる。私が咥えている間お湯から長く出ていた分、いくら暖かい浴室とはいえ触れた素肌は少しだけ冷えていた。
『冷えてんね。温まりなよ』
ばしゃ、とお湯を掬って数度掛けていると私の手首を掴む悟。
頬に彼の毛先が触れて、右耳にそっと「ハルカ、」と囁かれて…。
「……ねえ、ベッド行こっか。そこでいっぱいハルカを愛して、僕をイカせたお礼に何も考えられないくらいに気持ち良くさせてあげる。気持ち良いの、好きでしょ?」