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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第26章 だから師走というんです


今日の課外学習だって、ハロウィン近辺の呪いの数減らしと同じような任務。普通の呪術師だけでも忙しいだろうけれど…特級呪術師である彼はもっともっと過酷なシーズンなんだろうって事も。
……おつかれさま。そう労るように、彼に微笑んだ。

『クリスマスは働く側も遊ぶ側も色んな感情が集まるもんねー……私に出来る事なら悟の事、手伝うからね?特級呪術師は大変だよね、あちこち引っ張りだこで』

手伝える事ってのは任務の件で言ったのだけど彼はふんわりと笑いながら「帰ったら甘やかしてくれれば良いかな」と言う。
それって手伝うって言うかなあ……いつも通りやんけ。忙しくて倒れてしまわないか心配だ…。

『人気者?はシーズン問わずいつも忙しいね』
「なにその疑問形~?
……うん、僕ってば天才&最強だから取り合いになるくらいに人気者でさー…ハルカだけの僕なのにね?当日前にこうやってあちこちの呪術師で少し呪いの数を削んの、これハロウィンの時と一緒だけどさ……オマエ、今日の任務、無理は禁物だからね?」
『うん。無理というかいつも以上に警戒はするよ』

ひとりになる状況にならないことが一番なのだけれど、何が起こるか分からない。また死んだら同じように生き返るっていう奇跡が起こるとも限らないのだし。
見えてきた待ち合わせ場所に向かいながら、先に着いてる三人が見えてきたので携帯を確認する。
……大丈夫、遅刻じゃない。つい、悟と居ると遅刻してる?と勘違いしがちになるんだよね。悟が遅刻ばっかするから!

……今日の任務は二手に分かれる。
以前も四人居るからといって二手に分かれたけど、今回は私は伏黒とではなく虎杖と組む事になっている。

いつもの悟からの絡みが少ない。今日はバックハグしないんだな…?と悟の発作がない事には想像の中での結論としてだけど、多分昨晩のベッド上での戯れで満たされたんだろうと考えてる。あとおまけに今朝にぎゅっと抱きしめあった事、とか…?いや、寒くてぎゅっと抱きついてるとあったかくてついついいつも以上に暖を取ってしまったというか。私は彼の体温を、悟は密着を互いに楽しむ、朝ギリギリの時間だった。

なんにせよ、虎杖と私で任務行くんだから悟は担任とはいえ特級呪術師。彼は彼で任務ってのがあるんだから、ここで別件に向かうだろう悟は私達から離れるはずだし。
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